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ホーム > 働く女性のライフスタイルをつくったマドモアゼル シャネル 第1回『自立した女性編』
第1回第2回
働く女性のライフスタイルをつくったマドモアゼル シャネル

ファッションの世界を革新的なアイディアで変え、
女性の心と体を解放したマドモアゼル シャネル。

シャネルの創設者、ガブリエル シャネル(ココ シャネル)は、1883年、フランスの小さな町で生まれました。母の死後孤児院に預けられますが、聡明な少女は大胆さと創造性、そして美しい物への強い憧れを育てながら、自分で自分の運命を切り開いていきます。

まだ女性の選挙権など話題にも上らず、ほとんどの女性が結婚生活に縛られて、家の中で生きる時代。女性たちは体の曲線を強調するためにコルセットで体を締め付け、くるぶしを覆い隠す装飾的な長いドレスで美しさを競うだけでした。

シャネルは、そんな時代にもかかわらず「女性ももっと自由に、活動的になるべきだ」という考えから、新しいファッションをつくりだしていきます。女性らしいエレガンスを失うことなく、しかし同時に男性と同じように仕事を持ち、行きたいところへ旅をし、自由に生きることを目指したのです。

彼女はそのために次々と新たな創作を手がけます。それまで紳士服に用いられてきたツイードや、男性用下着のジャージー素材で、動きやすく着心地のいい女性用のスーツやジャケットをつくりました。女性はスカートを着ることが当たり前だった時代。「私も馬に乗りたい」と男性のパンツをはいて乗馬を楽しんだ彼女は、パンツルックを実践しました。
また、喪の色とされていた「黒」を、「女性の個性を際立たせる色」としてリトル ブラック ドレスをつくったり。バッグを手で持つのではなく肩にかけたら、もっと軽快に動けるだろうと、「ショルダーバッグ」を開発したり。

マドモアゼル シャネルは挑戦しつづけました。今、私たちが動きやすい服装で外出し、快適に仕事できるのも、彼女の発案と行動によって新しいファッションが生み出されてきた結果なのです。

 
1930
Mademoiselle Chanel at her house ”La Pausa” in the French riviera with her dog Gigot.
©All rights reserved


「女性そのものを感じさせる、女性のための香りを」
N°5は新しい女性たちへのメッセージ。

©CHANEL 2009

1910年、27歳で帽子店からスタートし、ドーヴィル、ビアリッツ、パリのカンボン通りにブティックを開いたマドモアゼル シャネル。彼女は、香水にも新しく自由な美しさを求めました。ビジネスをはじめてから約10年後、1921年に、彼女は最初の香水「シャネル N°5」を発表しました。

当時の香水は、バラやスズランなど、単一の花の香りを再現したものが主流でした。しかしシャネルは、「誰にも真似のできない、他の何にも似ていない香りをつくりたい。女性そのものを感じさせる、女性のための香りを」と考えます。自ら行動する新しい女性像にふさわしい、「抽象的な」香りをつくり上げようと試みたのです。



©CHANEL 2009
 

シャネルは、ロシアの宮廷の専属調香師であったエルネスト・ボーに、「誰にも真似のできない、他の何にも似ていない香り」をつくることを依頼します。彼は、80種類以上もの植物の香りに加えて、非常に稀少なグラース産のジャスミンを大量に用いた贅沢な調香を試みます。さらに、この天才調香師は、合成香料のアルデヒドを大胆に用いることにより、今までにない抽象的でミステリアスな香りを仕上げました。
N°5の誕生以降、「フローラル アルデヒド」と呼ばれる香調の香りが多く作られるようになり、N°5は「香水の歴史を変えた」と言われるようになります。

 

マドモアゼル シャネルのクリエイティブなアイディアは、ネーミングやボトルデザインにも及びます。
当時、香水は、非常に装飾的なボトルに入れられ、さらに詩の一節のような名前がつけられていました。
シャネルは大胆にも、N°5という数字を香りの名前とし、さらにシンプルを極めたボトルにこの香りを詰めました。
N°5というネーミングは、調香師、エルネスト・ボーがつくった試作の香水ボトルの中から、シャネルが「最高の香り」と選び取ったのが第「5番」目のボトルだったから、と言われています。
現在でもN°5は、世界の女性たちから最も愛されている、タイムレスな香りです。



女性の生き方が、その人を表す。
若さだけではない魅力を備えること。

「20歳の顔は自然に与えられたもの、30歳の顔は人の生活が形づくるもの、50歳の顔はあなたが手に入れるもの」という言葉を残したマドモアゼル シャネル。

彼女は、ファッション、そしてフレグランスにおいて新しい時代の女性を表現しただけでなく、早くから化粧品にも着目し、リップスティックやサンケア、そしてスキンケアの開発を手がけました。
彼女が52歳になる頃には、従業員4000人近くを抱える規模までビジネスを成長させたシャネル。
規則正しい生活を大切にし、スキンケアもおろそかにすることはありませんでした。

現在でもシャネル社では、マドモアゼル シャネルが実践した革新のスピリットを継承しています。
フレグランスやメークアップだけでなく、スキンケアの分野におけるリーダーを目指し、世界のトップレベルの皮膚医学の知識を取り入れた新製品開発に取り組んでいます。
なかでも特筆すべきなのが、南仏のソフィア・アンティポリスにある植物を専門とした研究所。世界の植物成分から特定の分子を探求するだけでなく、特定分子を高純度・高濃度で抽出する独自の技術を確立し、エイジング製品に配合しています。

植物原料のクオリティを追求し、独自の発想で革新的な香りを創りあげたマドモアゼル シャネル。そのスピリットは、シャネルのスキンケア製品にも、そのまま息づいています。



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