自分の内側から始まる国際化とは(2003年9月4日)
出張勝也(でばり・かつや)
株式会社オデッセイ コミュニケーションズ代表取締役社長
はじめまして、オデッセイコミュニケーションズの出張勝也(でばり・かつや)です。毎月2回程度、「丸の内331から」のコーナーで、日ごろ考えていることを書かせていただきます。ちょっとすましたご挨拶で始めましたが、当サイトにおいて、先月まで“English For A Change”というタイトルで、英語に関するちょっとしたお話を書かせていただいていました。本当は、7月末でお払い箱になるかなと思っていたのですが、編集部のHさんから引き続き何か書いてほしいというご依頼を受け、それではということで再びパソコンに向かうことになりました。初めてこのコーナーにお越しの方には、「はじめまして!」。以前からお付き合いいただいている方々には、「またよろしくお願いします!」。
「丸の内331」というのは、何のことだと思いますか? 答えは丸の内3丁目3番地1、つまり僕の会社のオフィスが入っている新東京ビルの住所なのです。それまでは赤坂見附駅前のビルにオフィスを構えていたのですが、今年のゴールデンウィーク中に、丸の内に移転してきました。大学卒業後、就職してからというもの、日比谷あるいは丸の内の皇居周辺でずっと働いていましたので、丸の内にオフィスを移すことができてとてもハッピーです。
みなさんもご存じの通り、丸の内の大家さんである三菱地所の戦略によって、丸の内は大きく変わってきています。僕がこの街で働いていた80年代後半から90年代半ばまでは、文字通り「三菱村」のビジネス街で、週末になるとシーンと静まり返っていましたが、昨年秋、丸ビルも完成し、今ではウィークデーはもちろんのこと、ウィークエンドもたいへんにぎやかな街に変わっています。「丸の内331から」というくらいですから、時々、丸の内の情報をお届けしたいと思っています。
さて、初回から親バカの話をします。僕には「黒毛の愛人」ならぬ、「黒毛の愛犬」がいます。今年の4月で4歳になった黒虎毛の甲斐犬です。名前はカイ。これだとオスかメスかわからないかもしれませんが、「愛人」というくらいですから、メスです。
このカイを、7月28日に行われた高校生向けの講演会「日経エデュケーションフォーラム」で話の種に使いました。この講演会、日本経済新聞が主催していて、全国から集まった高校生を対象に、企業側がビジネスについて熱く語るというもので、僕も縁があってお話をさせていただきました。僕の会社以外は、野村證券だ、クレディセゾンだ、吉野家だと、大企業ばかりでした。
その中で、僕の講演タイトルは「黒犬式経営術。小さくてもグローバルな事業を行っていく方法」というもの。一体こんなタイトルで、話を聞きたいなんて高校生がいるのか、ちょっと心配でしたが、コンビを組んだ吉野家さんのお陰か、結構な数の高校生が僕らのコースに参加してくれました。この講演会では、グローバルな仕事をするには、まずしっかり自分を知ること、日本人として生まれたことをよく理解して、その強みを活用することが大切だということを、僕のこれまでの経験を交えながらお話しさせていただきました。
このイベントの報告記事が9月7日(日曜日)の日本経済新聞にかなりの紙面をとって掲載されます。同じ紙面において、僕の会社の広告(全7段)も出ますので、ぜひ見てください。この広告に大きく出ているのが、カイです(この前、スタジオでカイの写真を撮ったのですが、とても楽しい時間でした!)。広告のメッセージは、初めの原稿を僕が書き、後で製作会社の方に直しを入れてもらいました。コピー(「自分の内側がいちばん、世界につながっている場所なんだ。」)は、製作会社のOさんのものですが、とてもいいコピーだと思います。
大学生のころは、国連を初めとする国際機関で働くことを想像したりして、頭でっかちの「国際化」をよく議論していました。でも、年を取るにつれ、自分の心の中のこと、自分が生まれたこの国のことに関心を持つようになりました。そんな最近の僕の気持ちを表したのが、僕の会社の広告のメッセージです。もしご覧になられた方があれば、ぜひご意見、ご感想をお聞かせください。