この2カ月のご報告 (2004年7月23日)
出張勝也(でばり・かつや)
株式会社オデッセイ コミュニケーションズ代表取締役社長
ゴールデンウイークのご報告以来、ちょっとこのコーナーにもご無沙汰していましたが、みなさんいかがお過ごしですか? 僕は、この間、アメリカと韓国に数日間ずつ出張していたほかは、毎日丸の内のオフィス街であくせく仕事をしていました。今年はいつ梅雨が始まって、いつ明けたのか、ちょっといい加減な天候でしたが、蒸し暑さだけは本物ですね。四国生まれの僕は、以前は夏が大好きだったのですが、40歳を過ぎたころから、冬の寒さのほうが好きになりました。暑さが好きなのか、寒さが好きなのか。僕は12月生まれなのですが、生まれた季節は、体質に影響を与えるのでしょうか? みなさん、誕生月と、暑さ寒さの好みは関係あると思いますか?
ミネソタ大学の中にある美術館
6月のアメリカ出張先は、取引先のあるミネソタ州のミネアポリスとニューヨークでした。ミネアポリスは、1976年から77年にかけて、僕が高校生の時に留学した先が、ミネソタ州の南のアイオワ州だったこともあり、これまで数回訪れたことがあります。北欧系の人たちが多く、所得水準も高い、とてもすてきな都市がミネアポリスです。ここにはミネソタ州立大学があり、その広大なキャンパスの中には、ワイスマン美術館(Weisman Art Museum)という現代美術館があります。展示している作品の数は、けっして多くないのですが、この美術館の建物そのものが、とてもすばらしい作品となっていて、一見の価値があります。
設計したのは、フランク・ゲーリー(Frank Gehry)という超スター級の現代建築家です。僕の手元には、『architecture + process:gehry talks』(Universe Publishing 2002)というフランク・ゲーリーの作品集と、彼のコメントを集めた本があるのですが、これを見ていると、巨大な彫刻のような彼の作品の楽しさとユニークさが見えてきます。みなさんも、スペインのビルバオにできたグッゲンハイム美術館や、ロスにできたウォルト・ディズニー・コンサートホールの写真をご覧になったこともあることでしょう。これらは、フランク・ゲーリーの代表作です。僕は、もう一度生まれ変わるのであれば、建築家という職業も、考えてみたい仕事の一つかなと思えるほど、最近、建築に関心を持ち始めています。
クウの学校
以前、僕の2頭目の甲斐犬の「クウ」のことをご紹介しました。実は、クウはこの10週間ほど、茨城にある「坂田ドッグスクール」というところで、「寄宿舎生活」をしていました。普段はなかなかしつけや訓練をする時間がなかったため、プロの調教師の方にお願いしようと思い、インターネットで見つけたこのドッグスクールに預けることにしたのです。結論から言えば、この10週間、クウの面倒を見ていただいた坂田ドッグスクールには、たいへん感謝しています。このスクールのオーナーである坂田さんは、犬が大好きで、高校卒業後、あるドッグスクールに修業に入り、数年の後、独立したのが今から10年ほど前。この間、多くのチャンピオン犬を育て、常時数十頭の犬の訓練を行ってきたそうです。
坂田さんの話では、日本犬は生後5カ月以内にしっかりした訓練を受けさせないと、その後のしつけがとても大変になるそうで、クウの場合はぎりぎりタイムリミットという感じでした。預けたころは、ほかの犬にすぐに飛びかかっていったり、「待て」ができなかったのですが、少しずつ落ち着きがでてきています。犬の訓練には、愛情と我慢が必要だと思いますが、犬を育てることが、僕には一つの経験になっています。
最近の読書
このごろ、イエス・キリスト関連の本を何冊か続けて読んでいます。映画でも、メル・ギブソンの『パッション』という映画が話題になっていますが、こちらは残念ながらまだ観ていません。以前から、人間としてのイエス・キリストには興味があったのですが、つい最近、田川建三さんの『イエスという男』(作品社)を読んだことがきっかけになって、関連する本を続けて読んでいます。
僕のキリスト教体験は、高校生の時、アイオワ州でお世話になったホストファミリーに連れられて教会に通ったり、ヨーロッパ旅行の先々で教会を拝見したりする程度で、けっしてキリスト教そのものに詳しいわけではありません。だからかもしれませんが、田川さんのこの本は、至るところにラインを引きながら読んでいきました。キリスト教徒の方たちにとっては、きっと問題になる本であるのでしょうが、イエス・キリストと、その後にでき上がったキリスト教とは、実は大きく異なるものだというお話には、とても興味があります。