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杉山ちなみさん
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こういう徒手療法、マニュアルセラピーがいいかなって
- 佐々木
今まで、自分がケアをしたりサポートをした中で思い出深い選手とか、あるいは、自分がやった事で、こんなにうまくいったってことはありますか?
- 杉山
私がやったからうまくいったということは、たぶんないと思うんですけれども、ただ、選手から学ぶことが山程あって。
たとえば肩の動かし方、この前のドーハのアジア大会の時に、たとえば、カナディアンカヌーって片方だけ漕ぐようなスポーツがあるんですけれども、その選手を見ていた時に、「肩をこうやって動かしたいんだけど、何かいいエクササイズはないか?」とか「こういう風に使っていたら、ここが痛くなっちゃった」みたいな質問をされたんですね。
自分の頭の中で、「あのエクササイズをすればいいんだな」とか「ああいう体の動かし方をすればいいんだな」みたいなのを思い起こさせてくれるんです。だから、それに合わせて、自分で、こういう徒手療法、マニュアルセラピーがいいかなって。マッサージじゃなくて、自分の手を使って負荷をかけての筋トレをさせたり、あるいは筋肉をうまく使えるようになる手法などを用いたりして。
- 佐々木
杉山さんの手を使って、選手の筋肉を動かすんですか?
- 杉山
はい、筋肉に抵抗をかけてあげたり、筋肉を動かしやすい方向にリードしてあげたりするという手法があるんです。そうすると「筋肉が使いやすくなりました」となります。
たとえば腰が悪い馬術の選手に対しては、もうちょっと腹筋を働かせてほしいと思うと、マッサージやストレッチしながら、どの筋肉に、どう力を入れると、体幹が安定するか、というような話をしながら、筋肉の使い方みたいなことをアドバイスするんです。「今まで使った事のない筋肉でした」みたいなことを言われると、「よかったな」って。「オリンピックに来る選手や、アジア大会に来る選手が、そういう事を知らなかったんだ」と、ドキッとする事もあります。
- 佐々木
杉山さんがやれる事が、いっぱいありそうでしょう?
- 杉山
そうですね。まだ役に立つかな? っていう感じですかね。
18/25
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