ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第26回 松井龍哉さん

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松井龍哉さん
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ニッポンって、すごい
- 佐々木
お忙しい中、お時間いただけてうれしいです。ゲランのパーティー以来ですね。それにしても、最近、毎日のように新聞にロボットに関する記事が出ているようですが、なぜこんなにロボットが注目されるようになってきているのでしょうか。愛知博のせい?
- 松井
それもありますが、次世代の産業として期待されているものの一つにロボットがあって、これは圧倒的に日本が優位で、世界の中で注目されている産業なんです。各業界の日本企業が力を入れている分野なんですよ。そこにいよいよ日本の超優良企業がロボット開発の発表をし始めたので、経済界もザワザワっとしてきた。
- 佐々木
ちょっと待ってください、聞きたいことがもう今の文章に凝縮されてます。一つずつ分解してお尋ねしますが、まず日本が優位というのは、技術力に優れているからですよね。それは、たとえばモノを小さくコンパクトにする技術?
- 松井
そう。ロボットは、いろいろな技術の要素が集まって形になっています。それこそ工場で使っていたロボットの技術とか、高度成長のときに使っていた技術とかがようやく陽の目を見て、いろんなロボットの技術に役立っているというのがあるんです。
- 佐々木
つまり世界の中心が東京の大田区にあるから、ということですか。今までのさまざまな特化した優秀な技術者による考え方や発明と技術が、日本人の繊細、器用さとあいまって、今まで地味に見えていたものが合体されて、また違う形で表現されるというパワー。
- 松井
そう、パワーですね。あとはやっぱり、技術者がなんで自分は、技術者になったかというモチベーションの原点を探っていくと、どうやらそれは『鉄腕アトム』だったり、漫画に出てきたロボットが根底にありそうなんですよね。
子どものころにビジュアルや音で受けたインパクトというのは、やはりずっと引きずるものです。たとえば、物質的に貧しかった時代に『奥さまは魔女』を見て、アメリカの冷蔵庫とかテレビとかを見ながら、非常にあこがれを持った世代では、アメリカに行ったりする人が多い。
ロボットに関していえば、僕の先生たちの世代だと、日本が貧しかった時代に手塚治虫先生が見せてくれた未来の世界にカーンとやられたみたいですね。
技術者の夢と、これまでやってきた技術の結晶みたいなかたちで、すごく日本がユニークに一つの産業を作っているというのがあるので、これは大きな技術につながるものではないかというのをみんな考えているみたいなんですけど。
- 佐々木
それに超優良企業が参画してきて、いよいよビジネスにもなりそうだ、と。
- 松井
技術的にも優位な部分と、とくに人間の形をしたロボットというのは、どうゆうわけだか日本人は熱狂的に受け入れる傾向があって(笑)。
- 佐々木
なんか、やっぱりアトムのせいでしょうか、夢もあるし、現実的な感じもするし。
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