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池上 彰さん
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「週刊こどもニュース」お父さん役で一躍有名に
- 佐々木
フリーランスになられたということで「とくダネ!」でお会いしたときには、本当に驚きました。でもご一緒できて光栄です。
また、このたびは、イー・ウーマンにて『池上彰の「解決! ニュースのギモン」〜イー・ウーマンリーダーズの「?」に答えます〜』をご担当いただくことになり、ありがとうございます。毎週火曜日更新の池上さんのニュース解説、楽しみにしています。
今日は、そんな池上さんにたっぷりお話を伺いたいと思います。まず池上さんといえば「週刊こどもニュース」。これを伺わないわけにはいきません。94年から11年間続けられましたよね?
- 池上
はい。そうですね。
- 佐々木
その前から記者やキャスターとしてご活躍でしたが、やはり一躍有名になられたのはこの番組、お父さん役だったのかな、と思うんですが、11年やっていて一番学んだことはどのようなことでしょうか?
- 池上
1つはですね、いかに普段のニュースで、わからないことをそのまま出していたか、ということですね。視聴者が「何がわからないか」ということをわからないままニュースを出していたな、と。その反省が大きいですね。
- 佐々木
ニュース業界の関係者にとっては周知のことなので、みんながわかると思って、ぽんと出しているけれども、実は伝わっていないということがありますよね。
- 池上
そうですね。それがいろいろあるわけです。たとえば、「書類送検」ってありますね。テレビや新聞の記者は、まず“サツ回り”から始めるんです。つまり警察のことからやるわけです。そうすると、警察や検察がどんな仕事をしているのか、裁判ってどんな仕組みになっているのかっていうことを、みんな最初に知るわけです。常識なんですよ。
たとえば、警察が調べたことを、検察がもう一度調べ直しているわけです。そうすると、検察官ってやっぱり司法試験を受かっている、法律のプロですね。裁判で勝てるかどうかって観点から警察の捜査を見直すんです。
また、逮捕状をとったっていうと、警察が勝手に逮捕状を発行しているように世間の人は思っているけど、そうじゃないわけですね、裁判官が逮捕状を出すわけです。そこに司法の、裁判所っていうものを係わらせることによって客観的に警察の権力の暴走を防ごうという仕組みがあるんだっていうことを何となく知っていた。
何で検察があるんですかっていうときに、それはチェックをするからなんだ、あるいは裁判所が係わることによって、権力の暴走をチェックするっていう仕組みがあるんだってことに、初めて気がつくわけです。
そうすると、書類送検とか、そういうこと、みんな知っているわけです。新聞記者にとってもテレビの記者にとっても常識なんです。だから何気なく、書類送検しましたって書くわけですね。でも、視聴者は、警察にお世話になっていない限り知らないわけです。
- 佐々木
そうですよね。ある意味、専門用語ですものね。
- 池上
また、警視庁と警察庁、検察庁というのがありますね。警視庁と警察庁ってどう違うの、そこに検察庁ってどういう関係になっているの? ていうことをみんな知らないですよね。
- 佐々木
知らないです。わからなくなってしまう。
- 池上
でも、私達ニュース業界の人は知っているわけです。そして、知っているから、当たり前に書くわけです。そうすると、「え?」ってなるんだっていうことを初めて知ったんです。
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