ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第78回 伊藤 麻美さん

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伊藤 麻美さん
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親への感謝の気持を持ったとき、出産を考えた
- 佐々木
まずは「ご出産おめでとう!」ですね。一人目、ですよね? わたしは初めての妊娠のとき、「社長の妊娠」って会社にどういった影響があるのだろうと思って、いろいろ考えたんですね。ギモンや楽しさを本に書いてしまったくらい(笑)。伊藤さんは、妊娠したって分かった時、どうでした?
- 伊藤
それが、まったく考えていなくて……。考えていなくてっていうのは、もともとは特に子どもがほしかったわけではなかったんです。
「子どもがほしいかな」と思ったきっかけは、仕事で本当にたいへんことがたくさんあって、業績が悪かった時に、辛い思いとかが多かった中で、いろんな人に助けられて。それで、「なんで私は人に助けられるんだろう?」って考えたんです。「なんでこの時、こういう人と出会えたんだろう?」とか、いろいろ考えているうちに、「ああ、親がそういうふうに育ててくれたんだ」って。
私、そのころすでに両親を亡くしていましたので、親への感謝の気持ちがすごく強くなっていって。
- 佐々木
経営で人に助けられることを経験しながら、こういう自分に生んでくれたっていうか、こういう星の下に育ててくれたのは、親のおかげだって思った、ということですか?
- 伊藤
はい、思ったんですよ。なんか、たとえば……私という人間を作り上げてくれたのも親じゃないですか。
- 佐々木
そうですね。
- 伊藤
お礼のしかた一つとってみても、食べ物の好き嫌いをとってみても、そのすべての私をたぶん「助けたい」と思ってくれている方がいたんだなって。
そうしたら、親に感謝したいんだけれども、もうこの世にいないわけだから、「どうやったら親孝行できるのかな」って考えた時に、「『自分は子どもを作らない』と決めつけることが、一番の親不孝だな」って、「ルーツを絶やさないことが親孝行かな」って思って。
- 佐々木
すごい。それ、何歳の時に思ったんですか?
- 伊藤
会社を始めたのが、32歳で、今38歳なので……その過程で。
- 佐々木
その時はまだ結婚してなかった?
- 伊藤
はい。ボーイフレンドはいました、今の主人なんですが、「私には家族を作ってあげたい、一人ぼっちなので、やっぱり、血のつながりを作ってあげたい」とは言われていたんですけど、私は「別にいいよ、子どもは」とか言っていたんです。
- 佐々木
でも、子どもがほしいと思うようになった。
- 伊藤
まだ会社がよくない時に「子どもがほしい」と思ったんですけど、子どもを育てるためにはお金が必要じゃないですか。だから、「会社をよくしないと、夢っていうのは叶わない」と思って、目標にもしてきたんです。
で、会社もだいぶよくなってきたので、「だったら私も結婚という、自分の幸せを少し考えてもいいのかな」と思って。で、結婚したら、すぐに子どもを授かって……。
- 佐々木
美しい話ですね。素晴らしい。
- 伊藤
いいえ、たまたまそうなっただけなんですけど。
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