最初の報告者は、junkersさん。事前に準備されたパワーポイントの資料を見せながらの見事なプリゼンテーションです。junkersさんの報告内容と、それに対する投資チューター、内藤さんのアドバイスをご紹介します。
そろそろ結婚を考えており、今まで貯蓄したお金を増やしたい。社内派遣の試験に受かったらMBA留学し、帰国後は都内にマンションを購入予定。そのため、流動資産を確保しておかなければならない。
まだ20代なので、運用方針は積極的にハイリスク・ハイリターンで。リスク幅は上下20%。結婚予定の相手が外国株を多く保有しているので、バランスをとるために自分は日本株に投資したい。
アセットアロケーションは右のとおり。
円債の中には住宅財形があり、これはマンション購入のために残して、それ以外をほかのカテゴリーに振り分けた。失敗したと思うのは外債。ドルが安くなってきたので買ったが、その後さらに安くなっている。逆にうまくいったのは日経225ノーロードオープンで、初めは比較的高い時期に買ったが、その後いったん下がった時に買い足して、今はまあまあの状況。株は、マネックス証券、自分の会社のライバル企業、チャイナオープンなどいろいろ買っている。
反省としては、手数料をちゃんと考えないと損をするということ。今回調べてみたら、チャイナオープンなどはハイリスクでハイリターンも期待できる反面、投資コストが高い。買う時に3%なので、リターンがあるように見えても実はもうかっていない。
昨日までの実績では、株が利回り約11%の計算となり喜んでいたが、今日、ある会社がストップ安になっていたのでがっかり。
今後、株は基本的に長期保有したい。また、トヨタアセットバンガードなどのインデックス型海外株式投資をやろうかと思っている。
報告の中で一番気になったのは、日本の個別株。ライバル企業の株を買うというのは、自社が競争に負けたとしても勝った企業の株を持っていれば、ある意味ではリスクヘッジになる。中小型株は一般的に変動率が大きく、ストップ安になってしまうこともある。たとえば方針どおりに20%上がったら売る、20%下がっても損切りして売るということをちゃんと実行すべきであるが、実際にはなかなか難しい。個別株は、分散投資をしっかり考えないとリスクが大きい。また、流動性にも気を配るべき。
結婚されるパートナーの方と合わせて資産のバランスを見ると、より良いアセットアロケーションができるはず。
トヨタアセットバンガードというのは、トヨタアセットが、バンガードのアメリカの株・ヨーロッパの株などを買ってつくったファンド商品。販売手数料がかからず、月次運用報告書(PDFファイルで見ることができる)も参考になる。