まず、過去19年間のアセットクラスごとの累積リターンを見てみましょう。
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このグラフは、1984年を100としたときの各アセットクラス毎の指数を表しています。
短期金利は基本的にあまり変動がなく、97年くらいからはほとんど上がっていません。金利が0.01%とか、無利息の資産になってしまっています。日本株はかなり激しく変動しており、バブルのピークで高値をつけ、2003年は114.2%。19年間で14%しか上がっていないことになります。
日本債券は、あまりリスクはなく、なだらかに上がっていっています。外国株はかなり激しい動きをしており、上がっているところは為替とITバブルの影響によるものです。外国債券は割と安定していますが、為替の影響を受けて動いています。
19年間の累積リターンを比べると、日本債券、外国株、外国債券が2.5〜2.7倍と、ほとんど同じくらいです。短期金利も、最初のころが良かったので、65%増えています。
累積リターンは、取るタイミングによって変わってきます。ここから言えることを一つ挙げると、「投資する資産が一つだけだと大変なことになる」ということです。
19年を少し分解して見てみましょう。19年、10年、5年間と期間を変えて見ると結果はどうなるでしょうか。 日本株は、10年で見るとマイナス0.6%、5年では3.8%。一方、外国株は10年だとプラス9.0%ですが、5年ではマイナス1.9%です。
このように期間によってもバラつきがあり、必ずしも長期運用すればいい結果が出るというものでもありません。やはり、分散して投資することが大切です。