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第43回(4) 2006/11/07
6か国協議とは?
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<3ページ目からの続き>
北朝鮮、今度はウラン型で核開発
2002年秋になって、北朝鮮が今度はウラン濃縮方式で核兵器製造を進めていることがわかります。パキスタンからウラン濃縮の技術と濃縮用装置の部品を導入している疑いが明らかになったのです。
この年の10月、北朝鮮を訪問したアメリカの特使が事実関係を質しますと、北朝鮮は事実をあっさり認めてしまいます。怒ったアメリカは、KEDOの仕組みを維持できないとして、軽水炉の建設を中断すると共に、北朝鮮への重油の贈与を中止します。
これに対して北朝鮮は、凍結してきた核施設の運転を再開し、プルトニウムの処理を始めるのです。堂々と核兵器開発を始めたのです。
核兵器(原子爆弾)には、プルトニウムを使った「長崎型」原爆と、ウランを使った「広島型」原爆があります。
プルトニウム型は、製造のために原子炉を使いますから、地上で大規模な施設が必要になります。空爆には弱いのです。
一方、ウラン型は、ウラン濃縮施設を地下に建設することが可能なので、場所を特定されることなく製造が可能になるのです。
北朝鮮は、KEDOの仕組みができたことで、プルトニウム型の原爆製造は凍結しましたが、その間に、こっそり地下でウラン型原爆の製造を始めていたのですね。このことがばれてしまったので、すっかり居直って、プルトニウム型原爆の製造も始めたというわけです。
6か国協議にこぎつけたが
北朝鮮の核開発続行宣言を受けて、アメリカは周辺の諸国に働きかけ、6か国協議の仕組みを作ります。2003年8月、第1回の6か国協議が行われました。
協議が続く一方で、その後も北朝鮮は核開発を進め、2005年2月には「核保有宣言」をするに至ります。
この年の9月には第4回の6か国協議で、北朝鮮の核放棄を盛り込んだ共同声明を発表するまでになりましたが、第5回の協議で行き詰まり、6か国協議は中断したままになっていました。
そして今回、北朝鮮は6か国協議への復帰を宣言しました。しかし、そこには北朝鮮の思惑がうかがえます。北朝鮮は、アメリカに対して「金融制裁」の解除を求めていて、新たに始まる6か国協議で、金融制裁の解除を求めるものとみられています。
金融制裁めぐる論議も
この金融制裁とは、国連が決めた経済制裁とは別のものです。アメリカが単独で実施しているもので、北朝鮮が世界各国の銀行に預金している口座を凍結し、資金を引き出せないようにしているのです。
北朝鮮は、偽ドルを製造したり、覚醒剤を売ったりするという犯罪行為に手を染めている。それに対する制裁だというわけです。従って、アメリカとしては、金融制裁は北朝鮮の犯罪に対するものであり、6か国協議で話し合うべきではないという態度です。
このままでは、6か国協議は再開されたものの、主張は平行線をたどる、ということになりかねません。その間にも、北朝鮮の核兵器製造は続きます。北朝鮮にとっての時間稼ぎにすぎない、ということになる危険性があるのです。
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