ただ、注意しなければならないのは、相手の宗教。クリスマスはキリスト教の祝い事。日本では宗教に関係なくクリスマスを祝うが、海外では違うと考えるべきだ。せっかくの心づかいのつもりが、宗教という微妙な問題から相手を不愉快にしてしまうのでは、もともこもない。何人にも一斉に送るような場合や相手の宗教を知らない場合は、
Have a happy holiday season.(良い年末年始をお過ごしください)
という文章にしよう。もちろん、相手がキリスト教徒であることを確信しているのなら、
Merry Christmas!(メリークリスマス!)
でいい。Happy New Yearや、Have a happy new year!などは、「明けましておめでとう!」だと思っている人も多いかもしれないが「良いお年を!」の意味もある。12月中に届いても全然構わない。
しかし、サブジェクトにseason's greetings(季節のごあいさつ)とつけてメールを送っても、毎日大量にメールを受け取る人や、多くの人からこの季節に同じようなメールが送られてくる人は、あいさつメールだと思って読んでくれないことも十分考えられる。
そこで、仕事などのために送る通常のメールの最後のSincerely yours,(敬具)の代わりに、Have a happy holiday season.(良い年末年始をお過ごしください)と書くことをお薦めする。ただし、年賀状を同じ人から複数受け取ったら変なのと同じで、文末のあいさつは一回しか使えない。誰に何を書いたのかを把握しなくてはならず、結構面倒臭い。
件名:
christmas greetings(クリスマスのご挨拶)
Merry Christmas and Happy New Year to you and your family. May you have another healthy year.
この「署名」機能を季節に応じてフル活用する。今から1月中旬くらいまでに発信するメールの署名には、例えば
Season's Greetings from Nobuo. Wishing you a very happy holiday season and a happy new year!(信夫からの季節のごあいさつ。幸せな年末年始をお迎えください!)
などと登録しておく。署名なら、何度も同じ人に届いても問題ない。Season's Greetings from Nobuo.のように、あいさつのあとにfrom〜と自分の名前を入れるのもコツだ。同じようなメールがたくさん届くから、名前をアピールしたほうが相手の記憶にも残る。
テキストアートといって、テキスト文字を並べて、絵を作る手もある。メールの最初や最後の部分に絵を添えてみたり、メッセージそのものを絵にしてみたり。時間があれば、サンタクロースやベルなどに挑戦してみよう。
「署名」を活用して、季節のあいさつ入りメールで1年を締めくくってはいかがだろう。
件名:
season's greetings(季節のご挨拶)
Wishing you a happy holiday season. We are off to London tomorrow. May you have another fruitful year!