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今週のテーマ
会議番号:2250
聞いただけの防災知識、鵜呑みにしている?
投票結果
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この会議への投票・投稿は
募集を締め切りました。
【開催期間】
2007年09月03日より
2007年09月07日まで
円卓会議とは
このテーマの議長
室崎益輝 関西学院大学・教授
今日は、皆さんから寄せられた「不確かな常識」について、コメントしましょう。 投稿されたご意見の中で……
議長コメントを全文読む
2日目までに届いている投稿から...
今一番大切なことかもしれません (yokokage・東京・パートナー有・39歳)
地震に限らず、何かが起きたときに、自分で判断できる基礎知識を持っていることは大切だと思います。基礎知識とはちょっと違いますが、最近、防災という意味で、近眼を治すレーシックの手術を受けました。コンタクト無しで、メガネが壊れてしまった場合、どうやっても逃げられる視力ではなかったからです。サバイバルのための基礎知識、とても知りたいです。
マンションやビルの場合 (tamao1867・福岡・パートナー無・28歳)
会社事務所はビルで、自宅もマンションなのですが、「地震が起きたらまず入り口のドアを開けろ」と聞きました。理由は、マンションなどの構造が歪んだときに、ドアが開かなくなり脱出できなくなる可能性があるからだそうです。ただ、実際に揺れているときに入り口まで行ってドアを開けるというのも怖いですし、開けたドアを地震がおさまるまで押さえておくのか? という疑問もあります。実際にはどうなのかが、知りたいです。
実感がわかないのであいまい (ラブラドール・岐阜・パートナー無・28歳)
実際地震があったらどういう行動を取ればいいのか、また実際頭で思っていることができるのかがよくわかってない感じです。まず軽い地震なら机の下にもぐるとか火の始末をする、トイレ、風呂に逃げるとか建物から離れるなどが私の中で常識です。ただゆれが激しいとき実際できるのか例えば歩けるのかとは思います。後は体験者の記事を読むとまねしますね。チョコレートは常に携帯します。ただお風呂に水を張りっぱなしはできないなあと思いました。防災袋はデパートのお勧めに従って揃えました。
出口の確保は正しい? (かりんこ・神奈川・37歳)
グラっときたらまずドアを開ける習慣があります。大震災の時に「とっさに外に出たから助かった」という話を聞きました。机の下にもぐるのと、外に出るのと相反する指示にとまどいを覚えます。その隙が命取りになるのではないか、臨機応変に動くことが果たして自分にできるかどうか、自信がありません。非常に不安です。
役に立たなかった消火の常識 (Lancer・東京・パートナー有・33歳)
「フライパンで油を熱していて、それに火がついたら水をかけるのではなく、布をかけろ」とよく言われていると思います。私はレストランの厨房でバイトをしていた時、他の人が揚げ油に火をつけてしまいました。周りの人が濡れた布巾で一生懸命火を消そうとしても火はびくともしませんでした。私は、とっさの判断でボールに水を入れ、ザッとフライパン鍋に入れたら、一瞬で火が消えました。「消火の常識」に捉われていたら火は消せなかったと思います。
最初は鵜呑みにしてました (マリア)
TVなどの報道では防災のために準備しておく物に飲み水や毛布、靴などがまず最初に挙げられています。しかしあるとき震災にあった友達に「何が一番困った?」と聞いたところ答えはトイレでした。トイレ文化の進んだ日本では今やウォシュレット付の暖房洋便座がほとんどです。トイレットペーパーさえままならなくなった、しかも汲み上げ式簡易トイレに小さい子どもは躊躇し、高齢者は膝や腰の痛みに耐えなくてはならないからです。各家庭にポータブルトイレと除菌アルコールも必要だと思います。
保存用の水 (枝利子・東京・パートナー無・53歳)
先日新聞で高層マンションのエレベーター内と5階ごとに水などを設置しているという記事を見ましたが、とても良い事だと思います。でも、水はどのくらいの期間で取り替えるのかがすごく不安です。水も保存状態で腐るのではないかと気になっているからです。防災用具はたまには見直すようにしていますが、どこか不安が残っています。無いよりは安心ですから。出かけるときも水1本と1食はなんとかなりそうなものを持ち歩くようにしています。
3日目の円卓会議の議論は...
防災ノウハウ、実行可能でないと役立たない
今日は、皆さんから寄せられた「不確かな常識」について、コメントしましょう。
投稿されたご意見の中で一番大切な常識は、
「グラッと来たら玄関の出口を開ける」
です。これは、今までの「火を消す」や「家の中にいる」といったノウハウよりも、
間違いの無い確かな、そして重要度の高い防災ノウハウです。
出口扉に耐震枠を採用している場合は、その必要性はありませんが、残念ながら耐震枠を採用している建物は極めて少ないのです。
阪神大震災で、芦屋市のマンションで女性が3人焼死しました。それは、玄関の扉が震動で開かず逃げられなかったからです。柏崎の原発で職員が防災センターの中に入れず消防等への連絡ができませんでした。それも、入り口扉が震動で開かず入れなかったからです。
鉄の扉は、地震で開かなくなることを肝に命じておいてください。ということで、私は、グラッと来たら、まず玄関に行って扉を開け、そこに靴でも挟み込んでおいて、急いで引き返し頑丈な座敷机の下に潜ることを、模範解答としてお勧めします。もっともこれも、頑丈な家にすんでいることが前提ですが……。
ところでここでの問題は、それが実行できるのかということです。激しく揺れている時、玄関扉までたどりつくのは至難の技です。ぐっすり寝ていたりすると、とても間に合いません。それよりも、子どもや高齢者ではとてもできることでは有りません。となると、少しお金が掛かるのですが、
耐震枠つきの扉に付け替えることが推奨
されます。私は、高層マンション等には、法律で義務づけるべきだと主張しています。
さて、扉を付け替えるお金が無い場合、どうすればいいのでしょうか。その答えは、
玄関にバールを置いておく
というものです。バールでしまった扉をこじ開けるのです。
ところで、
防災の常識を疑うには、実行可能かどうかの検証も欠かせません。
高層階から階段で本当に避難できるのか、ぎっしり詰め込んだ重い持ち出し袋をもって何時間も歩けるのか、高齢者が仮設トイレで用を足すことができるのか……など、実行性に疑問のあるノウハウも少なく有りません。
人間の能力には限界のあることを知って、何ができ何をすべきかを考えることです。それに加えて、一言。能力のない個人に「防災の常識」という美名のもとに、負担をおしつけることは良く有りません。耐震枠もそうですが、エレベーターを避難に使えるようにする、高齢者にやさしい仮設に改良するといった対策を、社会的に講じることが急務だと、わたしは考えています。
明日は、
どうすればこの「不確かな間違い」を克服できるか
について、話をしたいと思います。すでに「基礎知識が大切」というご意見もいただいていますが、
皆さんの「鵜呑みにしない知恵」をお知らせください。
室崎益輝
関西学院大学・教授
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