対談を終えて(進藤晶子)
西本さんの巧みな話術に引き込まれ、仕事を忘れてすっかり楽しんでしまった私。お恥ずかしながら「そろそろお時間です」と言われるまで、時が経っていることに気がつきませんでした。心つかまれる気持ちよさ。ボリショイ交響楽団団員の皆さんの気持ちが、少しわかったような気がしました。
子供時代のお話のなかで、西本さんが通っていらしたバレエ団に、教室は違えども私も通っていたことが判明し、ここでまたひと盛り上がり。厳格で有名だった先生に師事されていたと伺い、さぞかし鍛え抜かれた日々だったことだろうと推察いたします。好きなことへの飽くなき探究心は、その頃からお変わりないのでしょうね。
リズミカルなお話と身振り手振り。末端まで意識が行き届いた美しい仕草は、バレエを習得された賜物なのでしょうか。タクトを振るかのように舞う手元と、スッと伸びた背中が、印象的でした。
西本さんのすべてから、ひとときの夢が紡ぎだされている。 近い将来、西本さん率いる幻のオペラを是非拝見したいと、また楽しみがひとつ増えた、進藤でした。
さて、『国境を越えた足跡』も最終回となりました。私の拙いインタビューと文章に、我慢強くお付き合いくださったみなさま方、本当にありがとうございました。
イーウーマン代表・佐々木かをりさんにお声をかけて頂いてから、一年以上が経ちます。このような恵まれた機会を与えていただいたことで、たくさんの新たな出会いと、生きる指針に巡り合うことができ、私にとってこのうえない「ぜいたくな時間」でした。この場をおかりして、佐々木さんに心から感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
そして、編集部のみなさまと、イーウーマンの益々のご発展を、いち愛読者として、心からお祈りしております!!
対談に同席して(ewoman代表 佐々木かをり)
ewomanは本当に素敵な人たちに囲まれて、幸せだと思います。
今回、『国境を越えた足跡』最終回の対談に同席して、心からそう感じました。進藤さんにお会いしたのが2001年夏。マイクロソフトの古川さんのご紹介でした。とってもピュアでまっすぐな進藤さんに惹かれて、すぐにお友だちになりました。これからの働き方、自分の存在価値を考え始めている30歳。ewomanのメンバーやリーダーの方々とも重なる部分を感じ、進藤さんを応援したいと思いました。
たくさんの人とめぐり合い、学びあうことが、人を大きく、そして温かく育ててくれると信じるわたしは、対談をしていただくことで、ewomanを訪れる人たちも、そして進藤さんも、みんなが前に進める、そう考えたのです。実際、進藤さんは大きな一歩を踏み出されました。迷いから、行動へ。心から応援しています。ありがとうございました。これからは、サーベイキャスターなどでewomanにご登場いただき、ewomanのリーダ、メンバーのみなさまとともに、知恵や経験を分かち合っていただきたいと考えています。これからもよろしくお願いします。
西本智実さんは、以前から、ぜひお会いしたいと思っていた方でした。幼い頃からのひらめき、たゆまぬ努力、頂点へ突き進む迫力。すべてが魅力的です。対談当日は、生まれ故郷でのひとときのお休み中の対談だったからか、指揮棒を振るっているときとは違う、ゆったりした雰囲気を創ってくださいました。しかし、お話が進むにつれ、芯の強さ、成功する人が必ず持ち合わせる熱い情熱と信念が、ふつふつと溢れ出てきました。西本さんの身体の中に、心の中に、熱い何かがたくさん詰まっている感じで、引き込まれました。
うれしい驚きもありました。写真家・海田悠氏の『輝いている 31 Femmes』(「輝いている 31 Femmes」刊行委員会、アードデイズ)という31人の女性を撮った写真集に、西本さんも私も載っていたのです。光栄です。海田氏と共に今度また、お会いできるのを楽しみにしています。もっともっとお話したい方でした。私は、近い将来、必ずモスクワに行って、西本さんが指揮される音楽を聴きたいと思います。ewomanのメンバー、リーダーのみなさんと行きましょうか?
お忙しい中、西本さん、本当にありがとうございました。そして進藤さんありがとうございました。