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私の視点

核武装はタブー?

藤田正美(ふじた・まさよし)
『ニューズウィーク日本版』編集主幹

2003年2月22日

日本は核武装すべきかどうか。おそらく多くの人にとって天地がひっくり返るようなテーマについて、防衛庁は研究をしていました。95年の村山政権のときです。そのときの結論としては、政治的、経済的なコスト、というより、代償が大きくて、日本の国益にそぐわないという結論だったそうです。

1945年、1995年、そして2003年

この報道を見て、隔世の感があると思いました。一昔前だったら、防衛庁が核武装を研究しているというだけで、大変な問題になったでしょう。わたしがはじめてこういった議論を聞いたのは94年ごろでしたが、「こんな研究をしていることが公になったらクビになる」と、ある防衛庁関係者は語っていました。

今もし「核武装の是非」について国民アンケートをしたらどうなるでしょうか。95%ぐらいの人が「絶対反対」と返事をするのではないかと思います。何と言っても日本は世界で唯一の被爆国だし、核兵器廃絶運動の象徴でもある国です。さらに平和憲法をもち、「紛争解決の手段としての戦力は保持しない」と決めている国です。そんな国が核武装するなんてとんでもない、と考える人が圧倒的に多いのではないでしょうか。

僕自身も核武装には反対です。しかしその理由は、むしろ防衛庁の研究の時と同様に、政治的、経済的コストが釣り合わないから、というものです。つまり、日本が核武装すれば、東アジアに無用の緊張をもたらし、なおかつ核兵器を厳重な管理化に置くための施設やらシステムやら組織やら、大変な労力が必要だからです。

今そこにある脅威

ただ、防衛庁で議論されたこのころと状況も変化しています。とにかく北朝鮮が核の開発を再開すると宣言していますし、またそれを日本に落とすためのミサイルの実験もしているからです。つまり日本にとって、核の脅威が目前にあるのです。そう言うと、ロシアも中国も核兵器を保有しているではないか、という反論が出てきそうですが、一応国連の常任安全保障理事国である国の核兵器と、そうでない国(とりわけ北朝鮮のように国際社会から孤立している国)の核兵器では、脅威の度合いが違うと考えるべきでしょう。

したがって北朝鮮が核武装すれば、それを「抑止」するためにどうしたらいいのか、という検討がもう一度なされなければならないとも思います。どこかの国が日本に攻めてきた場合、自衛隊は相当に戦える戦力を持っています。しかしながら自衛隊は、その名のとおり、自衛はできるけれども他国を攻撃する能力は持っていません。つまり北朝鮮の核を抑止するような力はないのです。

だとすると、もし武力で北朝鮮の核兵器使用を抑止しようとするならば、日本も核武装するしかないということになります。だからアメリカでは、「日本が核武装する日」についての議論があります。中には、日本に核武装させよと主張する人すらいます。もちろん戦争という手段は、あくまでも最後の手段です。とにかく平和的解決が望まれるわけですが、最後の手段として日本は何を保有するべきか、というところには、まだ国民的コンセンサスはありません。

自国を守るために議論を

それに、日本がこれまで平和でいられたのは、軍事的にはアメリカの核の傘にはいっていたからだという見方もできます。つまり、日本自身は非核三原則によって核兵器の保有や使用をしないと言っていますが、その一方でアメリカの核の傘に入るというダブルスタンダードの立場にいるわけです。こういった問題について、これまではタブー視されてきたのですが、タブーにするのではなく、冷静に議論することが必要でしょう。そして今がまさにその時だと思います。北朝鮮の脅威が目前に迫っているのですから。

みなさんは、日本が核武装すべきだと思いますか? それとも反対ですか? そしてその理由は何でしょうか。たくさんのご意見をお待ちします。




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