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ショップを持ちたい ―必要な準備資金を得るまでは……
2001年、井崎さんはもう一つの大きな賞を受賞した。世界最大の下着メーカー、トリンプが主催した女性起業家支援プログラム「トリンプ エンジェル・プロジェクト」に応募し、“ベストアントレプレナー”として大賞を受賞。1000万円を手にした。
プレゼンの時は緊張してもう何を言っていたか覚えていません。でも本当にうれしい。賞金はショップ開店の準備資金ですね。でもまだ足りない。今は、いくつかデパートやお店に卸したり、通販会社とライセンス契約を結んだりしていますが、やはり自分たちのショップを持ちたいんです。ショップには、いろんなブランドが入っていいと思います。私たちが作っていない、ユニバーサル・デザインの下着があってもいい。もちろんユニバーサル・デザインじゃない商品だってあっていいと思う。障害者にもっと選択肢をあげたい。いろんなブランドがある中で「ユニバーサル商品は障害者専用」では、おかしいですよね。
「まだ足りない」というのは起業家に必要とされる貪欲さだろうか。今井崎さんはショップ開店に向けて、次のステップを歩もうとしている。最後に今のアパレル業界について井崎さんの意見をうかがった。
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