学ぶこと、人生を楽しむこと(2002年7月4日)
出張勝也(でばり・かつや)
株式会社オデッセイ コミュニケーションズ代表取締役社長
僕の会社では、昨年春より東京・丸の内で英語トレーニング事業を展開しています。先週、大変残念なニュースがイギリスから飛び込んできました。この英語トレーニングプログラムの開発者であるルイ・アレグザンダー(Louis Alexander)が、休暇先のフランスで亡くなったというのです。
ルイが亡くなった知らせの中には以下のような文章がありました。
It is entirely characteristic of Louis that he should have gone
so suddenly, and while on holiday. He was determined to enjoy life to
the full, right up to end. (突然、それも休暇中に逝ってしまうなんて、まったくルイらしいと言えます。彼は、人生を心ゆくまで楽しむことを心に決めていました、まさに人生の終わりまで)
人生を楽しんだルイの姿勢は、彼が開発した英語トレーニングプログラムのビジョンにも現れているのではないでしょうか?次の文章は、彼の開発した英語プログラムのビジョンです。
「この英語トレーニングプログラムはあなたに何かを教えることを目的とはしていません。自分の学習には自分で責任を持っていただきます。あなたが努力を投入した分だけ英語が身につくことになるでしょう」
楽しくトレーニングを行っていくことは大切ですが、楽をして上手くなるなんてことはあり得ません。不治の病に冒されながら、最後の仕事としてDIRECT ENGLISHという英語トレーニングプログラムを選んだルイのメッセージは、「自分の責任で言葉を身につけていくこと、言葉を学ぶことに費やした時間に応じた効果を引き出すこと、そして言葉を身につけることで、世界を広げ、人生を楽しむこと」あるいは、「人生は楽しむもの。学ぶことも人生の一部だからこそ、楽しまなければならない」だったのではないかと思います。
(注)ルイ・アレグザンダーの残した英語習得に関するエッセイは、以下のサイトにおいて、原文で読むことができます。http://www.directenglish.com