ホーム > キャリア@ > 国際女性ビジネス会議リポート > 分科会の様子> 21)企業を生き返らせる経営者たち

|
「企業を生き返らせる経営者たち」
(西岡郁夫/伊藤麻美/玉塚元一/江端貴子)

|
光る中小企業をどんどん世の中に出していこうとする、モバイル・インターネットキャピタルの西岡郁夫さん、父親から譲り受けた貴金属メッキの日本電鍍工業を3年で黒字化した伊藤麻美さん、ユニクロの社長を経て、企業再生に取り組むリヴァンプを立ち上げた玉塚元一さん。
立場の異なる三人の経営者が、東京大学特任助教授の江端貴子さんをファシリテーターに、それぞれの経験を通して得た具体的なアドバイスや今後の目標などについて、情熱を持って、参加者に語ってくださいました。
|
|
|
西岡郁夫さん
モバイル・インターネットキャピタル 代表取締役社長 |
「知識偏重の人ばかりが出世する大企業ではなく、誇りを持って仕事をする、目が輝いている職人さんがいる、そんなピカピカした中小企業こそが大切」と、西岡さん。そうなるためには、経営者への信頼が大切になってくると思うのですが、信頼関係はどうすれば築くことができるのでしょうか?――「心からの信頼関係が築ければ、人は一緒についてきてくれるもの。そのためには、話の内容がぶれないことが大切であり、人の話を一所懸命に聞く、聞き上手であることが求められます」。 |
|
若きリーダー玉塚さんは、「企業を芯から元気にする企業」、その名もリヴァンプの代表パートナー。「スーパーカリスマ経営者よりも、いろいろな能力を持ったチーム力こそが重要。苦しい会社を元気にすることは大変ですが、客観的な視点を持って、匠の方々に心から敬意を表し、一緒に汗を流す姿勢が何よりも大切です」と、経営改革の際、現場で大切にしていることを、誠実に、エネルギッシュに語ってくださいました。
|
|
父親が他界し、金属メッキ会社を継がれた伊藤さん。社長就任時、会社は、なんと10億円もの借金を抱えていたそうです。しかし、わずか3年で黒字化! 伊藤さんが最初に行った経営改革とは、いったいどのようなものなのでしょうか?――「借金で淀んだ会社の空気を変えるため、まずは掃除や草むしり、社員との挨拶を率先して行ないました。また、経営状態をオープンにして、社員一人ひとりと話し合い、現場の声に耳を傾け、モーティベーションを高めていきました」。 |
|
そんな地道な努力の成果が現れたのは?――「それまでは、言葉をかけても無視されたこともあったのですが、サプライズで会社のみんなが、私の誕生日を祝ってくれたとき、心が打ち解けたことを感じ、さすがに涙が止まらなくなりました」。伊藤さんは、とても大切なことを社員が気がつかせてくれた、とおっしゃいます。
|
|
会場からは、「企業を生き返らせる=人を生き返らすために、どういう魂を持って、相手に伝えましたか?」、「異世代・同世代とのコミュニケーションのコツは?」など、積極的に質問の手が挙がりました。
|
|
|
【関連リンク】
「西岡郁夫さんとのwin-win対談」
「伊藤麻美さんとのwin-win対談」
「玉塚元一さんとのwin-win対談」
「江端貴子さんとのwin-win対談」
|