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第12回国際女性ビジネス会議リポート:分科会

地球環境の「本当」と私たちに「できること」
(筑紫みずえ / 佐々木智子 / 枝廣淳子)
講師には、株式会社グッドバンカー代表取締役社長の筑紫みずえ氏、株式会社東芝CSR本部の佐々木智子氏を迎え、また、ファシリテータとして、第12回国際女性ビジネス会議の特別講演を行った環境ジャーナリストの枝廣淳子氏。さらに、当日、朝から客席に座っていた一橋大学の石倉洋子氏が講師として飛び入り参加してくださるという豪華メンバーになりました。
まず最初に、この分科会で、どのようなことを知りたいか、個人として、ビジネスとして、どんなとりくみができるか? 参加者から質問を募りました。「中国・日本・インド・アメリカと地域での二酸化炭素排出量の個人差における問題差」や「バイオ燃料を得るために、熱帯雨林をトウモロコシ畑にすることの是非」について、「環境問題について、日本が世界に与えている、良い影響・悪い影響」など、開始早々、熱心な質問が飛び交いました。

佐々木智子氏
株式会社東芝
CSR本部/CSR推進室 参事
質問のあと、それぞれの講師の自己紹介と現在の環境へのとりくみが紹介されました。株式会社東芝のCSR本部で活躍される佐々木智子氏からは、東芝の歴史とともに、520社の内、従業員の35%が海外と言う内情から、海外での取り組みも話され、家電から半導体、社会インフラなどの事業内容を通して、東芝として取組むCSR「地球内企業」を紹介。ものづくりでの現場と商品での環境への取組みが発表されました。現場からは、半導体事業部の例を、商品からはエアコンと洗濯乾燥機の例を紹介しながら、非常に細かく具体的な内容で、目に浮かびました。
筑紫みずえ氏は、自身が会社で販売している日本で初めて開発されたSRI型、環境問題を配慮したファンド「エコファンド」について、その説明と販売までの経緯を話してくださいました。SRI型商品の歴史の中でも、この日本で誕生した商品による社会認識の変化は、企業ではなく個人の力がマーケットの常識を劇的に変えた例として、多くの人々に勇気を与え、また彼女自身にも日本人の個人の意識の高さとその個人の力の大きさを知るきっかけになったと話されました。

筑紫みずえ氏
株式会社グッドバンカー
代表取締役社長

石倉洋子氏
一橋大学大学院
国際企業戦略研究科 教授
企業戦略を専門とする石倉洋子氏は、イノベーションの視点、日本の存在感が希薄に感じる昨今、若者たちに向けて活動されているGIESなど、日本の優秀な技術を環境問題に役立ててもらいたいと熱弁されました。
講師陣の話では、環境問題を考える個人としてできること、原発問題、環境問題への取り組みについての欧米との比較、企業の環境対策など、多くの議題が上がりました。
つい「正しい答え」を求めてしまう、環境問題。しかし立場や国、その時々の状況によって、簡単にひとつの答えを出せるものではないということを、改めて考えさせられる内容でした。
参加者とのディスカッションでは、意識の高さが目立ち、講師も質問のひとつひとつに丁寧に答えていきました。たとえば社外へのアプローチ、意識の低い人へのアプローチ、消費者へのアプローチなど、今後の課題も含めた佐々木氏による提案や、SRI市場の具体的な現状と今後の展望、そこから見える社会の意識など、それぞれ興味深く、具体的なアイデアと内容をきくことができました。
最後に、教育者である参加者から、「子どもに、どのように伝えたら良いか?」という質問。枝廣淳子氏が「子どもに環境について伝えるとき、大切なことがひとつあります。それは、絶望ではなく希望を伝えなければいけないということです」と答えられ、その一言で、参加者ひとりひとりが、環境の現状、そして子どもたちに伝える未来について想いを馳せ、ひとつになった分科会でした。

枝廣淳子氏
環境ジャーナリスト

本分科会に参加して 〜イー・ウーマンリーダーズ体験リポート〜

「地球環境のために何かできることがあるのかと、関心を持って調べはするものの、個人の力の限界を目の当たりにしていつも愕然とします。結局、私ごときが節約したって、と環境無関心に陥りがちなのが現実です。しかしながら、本分科会に参加して、「無関心」が一番の罪であることを私は思い知りました。
今回、「イノベーションの普及理論」なるものに触れ、イノベーションは、思いつく人(innovator)、理解し、通訳・伝達する人(change agent)、試してみる人(early adapter)、そして大多数の人(main streamer)という経路をたどって普及する、ということを学びました。多くの局面において私たちは大多数の人(main streamer)に過ぎませんが、この普及の流れの中で意識的に上流に行こうとする努力が必要なのではないでしょうか。すなわち、環境に取り組む企業を積極的に応援すべくエコファンドを買う、技術を理解し、世間に知らしめる、革新的な発明をする、など、ひとりひとりが少しでも「先に思いつく人」になることが重要なのではないでしょうか。
私は弁理士なので、発明には日常的に接しています。パネラーもおっしゃっていましたが、『日本にはすばらしい技術が実にたくさんある』。それがうまく伝わらない原因の一端は私にもあると思いました。いつか世の中の役に立つ技術に発展することを願って、できるだけ多くの技術を伝える努力をしていきたい。これまで一部のセレブのためのもの、と思ってきたエコ活動が、自分の仕事に直接結びついたことで、急に身近に思えてきた分科会でした。」(IPウーマンさん)


「分科会のセッションは、企業として地球環境問題への対応とそれを支援するためのファンド社会イノベーションを成功させるためには? という話に発展していきました。『グローバルな視点で環境問題を考えるときには、全体を見ることと、それに対して時間とお金をどう配分するかを常に意識することが重要で且つ、ベストプラクティスを導きだすのは具体的な実行例から』という話が、特に印象に残りました。
今まで、環境問題解決と企業活動(利益追求)は、絶対に交わることはないと私は考えていましたが、分科会に参加して、問題が起こったときのリスクを理解することにより、環境問題への取り組みと企業活動は共存できると感じました。今後、政府等が環境問題について発信するときに、“解決しなかったときのリスク”を正しく伝えることはもちろんですが、“解決したときのベネフィット”をもっともっと前面に出したほうがいいのではと思いました。企業では当然行っている“リスクとベネフィット”の説明をすることで、悲観的になりすぎずに問題に冷静に対処することができ、解決に向かうことが可能だと考えます。
個人としては、企業のエコの取り組みを知ることから始めようと思います。また、枝廣さんの最後の言葉『“変えられるんだ”と思うこと』も実践していきたいと思います。」(児嶋礼子さん)


「分科会の最初に質問を受け付ける形で始まったので、そのときに「環境に対して意識の低い人、低い国に対してどのように伝えればいいのでしょうか?」と質問させていただきました。私は社会のメインストリーマーが貧困層となりつつある危機を感じています。枝廣さんのように長期的な時間軸で物を考えることができない人が、それも若い人たちの中にその数が増えつつあることを感じるからです。
日本は、石倉さんのおっしゃるように環境を変える技術的なイノベーションは大変得意であり世界中に貢献できるし、また筑紫さんがお話になったエコファンドに投資する個人の環境問題への意識の高さもあります。また、枝廣さんは、『環境に悪影響を与える商品にたいするボイコットもあまりないのに企業の環境問題への取り組みの姿勢も一般にはあまり伝わっていない』ともおっしゃっていました。一部の意識の高さと社会全体の環境への問題意識のギャップが、既得権益のある人による社会のイノベーションの妨害だとしたら、それはやはり若い人たちに力を持ってほしい、変えてほしいと思います。
最後のほうで会場からの質問の中に、「100年後の地球のために子どもたちにどう伝えるのか?」というものがありました。 石倉さんの『自分が率先してやることが基本です。Do as I do です』。枝廣さんは『伝え方によっては希望より絶望を教えてしまう。今子ども達の間で静かに絶望が広がっています。でも、環境は変えることができることを子ども達に伝えたい』と。
ネガティブな思いで聞き始めた分科会でしたが、終わるころにはいくら絶望的なことが広がっていても自分よりも若い世代には希望を伝えよう、と意識が変わった分科会でした。」(弘津裕子さん)


「最近の台風や長雨による被害の甚大さからも明らかなように、確かに地球の生態系がおかしくなっています。地球温暖化防止対策ができるとしたら、私たちはどのようにしたら良いのでしょうか。解決の糸口を掴みたいと願い、この分科会に参加しました。
東芝の佐々木さんから、企業として如何に「地球」を意識して責任を果たすべく多様な取り組みをしているか、具体的な事例を興味深く聞きました。石倉さんの解説によると、世界経済の成長の動きの中で、中国やインドに比べて存在感が無くなってきている我が日本は、唯一「環境」と「技術」という点において世界に貢献できるのだそうです。東芝といえば、ラグビーが強いのとサザエさんのスポンサーぐらいしか印象が無かったのですが、2006年のニューズウイーク日本版CSRランキングで日本企業1位になるなど、その取り組みは高く評価されているのを私は知りませんでした。
今日から私たちが生活の中でできることは、東芝を始めがんばっている企業を口コミで応援し、盛り立て、商品を購入すること、フットワークを軽くし、消費者として企業に提案できることかな、と考えました。大変有意義な会でした」(puneumaさん)
【関連リンク】
「枝廣淳子さんとのwin-win対談」
基調講演・特別講演の様子 11の分科会の様子 参加したリーダーズの声

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