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今週のテーマ会議番号:2209
信頼するテレビの報道番組はありますか?
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5日目/5日間
働く人の円卓会議
1位
【開催期間】
2007年07月02日より
2007年07月06日まで
円卓会議とは

藤田正美
プロフィール
講演依頼
このテーマの議長
藤田正美 『ニューズウィーク日本版』元編集主幹
円卓会議議長一覧
鄙の住人さんのNHKは本当に信頼できるのかという問いかけは、結構きついですね。民放は電波の割り当てで総�……
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4日目までに届いている投稿から...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
yes BBC並みに (chezclara・東京・パートナー有・50歳)
何をトップにするのか、どんな切り口にするのかフィルターがかかるのを止むを得ないことです。でも、英国のBBC放送に比較するとやはり日本の報道番組には物足らなさを感じます。さらにはスポンサーや政治力に対する配慮を感じます。正義を振りかざす必要はありませんが、動じぬ姿勢は必要と思います。

yes 自分の視点をもっている!? (セプテンバー・ソング・神奈川・パートナー有・38歳)
自分はあまりニュース番組と子ども向け番組(NHKが主)以外はTVを見ません。今は子どもと接する時間を大事にしたく、TVについては自分の中に一定のラインを決めて見るよう心がけています。メディアの質の悪さは、発信する側、受信側双方に「自分の視点」が欠けているように思います。もっと、「自分の視点」を番組内で提起しつつ(押し付けでなく)視聴者に「どう思うか?」問題を投げかけ、リアルタイムに視聴者の意見が画面上に出てくるようなスリリングな番組もあっていいと思います。

no 番組出演者ブログ (ラブチャイルド)
韓国では、新聞記者が自分のブログをもっていることがあります。日本でも一部の新聞記者がブログをもっています。テレビではいえなかったことを番組の出演者ブログに書きこみ可能で、通念と反する主張も削除されないようなブログをつくってネットとテレビの双方向で情報を与えうる番組をつくってほしいです。

no キャスターがコメントしない番組 (m_shirayama・東京・パートナー有・36歳)
そんなのある訳ないけれど、視聴者が自分で判断しなさいと投げかける番組があってもよいと思います。みんな自分の意見を正当だと主張しすぎです。何か言いたい気持ちはわかりますが、私もクローズアップ現代が好きなので、あのスタンスでニュースを深掘り報道する番組が、様々な視点であるとテレビを見たいと思うかもしれません。今は子どもがいて時間が取りにくいのもありますが、騒がしい番組ばかりで、ほとんど見る気が起きません。

no 問題の背景を探る番組作り (rio2・北海道・パートナー有・38歳)
医療関係で働いていますが、医療問題を取り上げるには取材時間が短すぎると感じます。ERを密着取材したいといいながら、某テレビ局はと2時間で帰っていきました。ニュースを聞いて自分でもなんてひどい医者だと立腹しますが、裁判の内容は、報道と全く違っていて、後からそれについて訂正されることもありません。構造的な問題を解決せずに担当医がやめさせられるだけでは、再発は防げません。医療問題の知識のある人が報道番組を制作してくれたらもっと改善するでしょう。

no 報道内容が各社一緒、何故? (anri・東京・パートナー有・43歳)
私は、どのチャンネルも同じ事件を取り上げている事に違和感を感じます。また、事件があると、どうしてその様な事になったのかという過程が大事だと思うのですが、その人間を徹底的に取り上げ「いじめ」みたいになっている事も、時々感じます。民間人は結構好きなだけ「いじられ」ますが、お役人になると全く取り上げられない様な気がします。そこにある本質(問題)は何だったのかを、報道して欲しいと考えます。

no NHKってほんとに信頼していいの? (鄙の住人・静岡・パートナー有・57歳)
確かに「クローズアップ現代」は真摯に問題を掘り下げている方だと思いますが、これまでのNHKの報道は、やっぱり国営放送のスタンス。国レベルの大きな問題が生じた時、政府の圧力に立ち向かえるのか、といえば、最近問題となった従軍慰安婦に関したドキュメンタリーの事件のように、いざとなれば、国側の規制に屈服する心配があります。民放はもっと脆弱かもしれませんが、在野精神で、本来の報道を堅持してほしいという期待があります。それには視聴者が厳しい目を持たなければなりませんが。
5日目の円卓会議の議論は...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
視聴者の自己防衛は「自分の視点」
鄙の住人さんのNHKは本当に信頼できるのかという問いかけは、結構きついですね。民放は電波の割り当てで総務省に首根っこを押さえられていますが、NHKの場合は毎年の予算が国会で決議されることになっていますから、そこでまた議員にニラまれるのがいちばん恐いという構図があります。

BBCもいろいろ問題はありますが、NHKに比べると国家と対決するときにも毅然としている感じがします。イラク戦争をめぐってブレア政権と大げんかをしました。テレビではありませんが、ニューズ社に買収されることになったウォールストリートジャーナルが、編集権の独立を交渉して、独立を監視する組織を作ることにしたというのは典型的な話だと思います。

日本だったらどうなったでしょうか。日本のキー局はいずれも親会社は報道機関ですから、あまり編集の独立性は問題になりませんが、たとえば自動車会社が買収したり、あるいはIT企業に買収されたりしたら、編集の独立性はすぐに問題になるでしょう。

きっと問題はanriさんが言われるように、報道内容がなぜ一緒、というところにもあるのだと思います。単に記者クラブという制度があるからではありません。物事のとらえ方が単純すぎるのではないでしょうか。

コムスンの事件であれば、折口さんの過去の経歴から何から洗いざらい報道される感じがします。報道される中には、別に事件とは関係のない話も多く、それでいったい何がわかったのか、見る側にとってはちっともわからない報道も少なくなかったと思います。

本質を知ろうと思えば、実はストーリーがそれほど単純ではないこともすぐにわかるはずなのです。たとえば、今日ですが横須賀で若い女性が二人、米兵に刃物で刺されるという事件がありました。今年はじめの派遣の女性(56歳)が強盗目的の米兵に殺害されたことがあります。

報道ステーションでこれを米兵の犯罪とひとくくりにしておりましたが、若い女性二人はこのところ米兵とパーティをして騒いでいたと言います。まだ事件の真相は明らかではありませんが、この二つの事件をいっしょくたにするのは、むしろ根本問題を見えなくする可能性があります。

単純化とともにメディアの悪癖の一つは健忘症です。政治とカネなどあれほど騒いでいたのに、松岡農水相が自殺し、政治資金改正法(どちらかいえば改悪だと思いますが)が成立すると、まったく触れなくなりました。政治とカネはどうならなければいけないのか、あらためてきちんとやって欲しいと思うのは僕だけではないでしょう。

セプテンバー・ソングさんの、受信する側、発信する側、双方に「自分の視点」が欠けているという指摘に、共感を覚えます。テレビ報道の質が悪くなっているなら、視聴者の側の質を上げていかなければ、「自己防衛」ができません。私自身も「自分の視点」をもてるように、成長しつづけたいと思います。1週間どうもありがとうございました。とても冷静かつ熱い議論になったと思います。

藤田正美
『ニューズウィーク日本版』元編集主幹
藤田正美


関連参考情報
■ 「佐々木かをり対談 win-win 第85回クレイ・チャンドラーさん」
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