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yumminさんのおっしゃることに賛成される方も多いと思います。でも僕は敢えて「そうではない」と言いたいのです。メディアから情報を取るからメディアの思うままに操られるというのは、メディアの情報を鵜呑みにしてしまうからではないでしょうか。情報はやはり自分で納得できる、つまり「要するに、こういうことなのね!」と思えるように組み立て直せばいいのではないでしょうか。
メディアは「正しい」情報を伝えているわけではありません。メディアが「正しいと思っている情報」を伝えているだけなのです。そこから何を選び取るかは、情報の受け手である私たちの問題です。それに世の中には、「正しい」と言える情報はそれほどないのが現状です。現代に生きる人間として、世の中をどう解釈するか、それは個々の人々の中で行われることだと思います。
IPウーマンさんやポーチュラカさんの発言には勇気づけられます。僕も含めて、何か社会を変えていくという姿勢が必要ではないかと思います。
麻生さんの発言を聞いていても、社会全体をいかによくするのか、いっぺんに何でもできるわけではないからその優先順位をどうするのか、といったことが見えてきません。いま内定取り消しが話題になっていますが、取り消すのは問題だというより、雇用を増やす政策が必要です。たとえば農業をもっと盛んにすれば、そこで雇用が生まれるでしょう。アメリカのオバマ次期大統領やイギリスのブラウン首相、フランスのサルコジ大統領などが、この景気後退を乗り切るひとつの産業として、グリーンエネルギーを取り上げています。要するに温暖化ガス対策になるようなエネルギー開発ということです。日本が省エネ技術で優れているというなら、それをさらに進めて、世界の最先端を走る「グリーン国家」になると宣言し、そのために税金で技術開発や新しい雇用をつくるのもいいのではないでしょうか。
政治とは、国民にビジョンを示し、政策に優先順位をつけ、国民を説得するということです。そしてさまざまな問題を理解して、そこに共感をもって問題解決にあたることのできる政治家がリーダーたりえます。そのような政治家が現れることを期待して、今週の円卓会議を終わりたいと思います。今週もたくさんの投稿、ありがとうございました。
藤田正美 『ニューズウィーク日本版』元編集主幹 |
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