

精神的なよりどころが希薄だからでは?(mil・東京・32歳)
精神的なよりどころとなるものが希薄だからなのではないかと思います。日常的な「死」への向き合い方、「自分の存在」というものへの考え方、本人の意志、「神」のような信じられるもの、家族関係など、ぎりぎりの局面で支えになるようなものが希薄なのでは。もし自分や家族がそのような状況になったとしたら、わたし自身は告知してほしいけれど、父親に告知する勇気は出ない。本人が乗り越えられるか不安だという気持ちがあります。こう考えると、日常、父とこういった会話はまったくしていないのだなと気付きます。
自分の病気を理解し、残された時間を有効に(子猫・未婚・32歳)
基本的には告知に賛成です。わたしの父と祖父をガンで亡くしました。2人とも自分の病気を理解した上で、自分の治療法を選び、残された時間を有効に使って、あの世に旅立てたと思っています。もしもわたしが同じ病気にかかってしまったら、残された時間を後悔のないように、有意義に過ごせるように、告知を希望します。そのために元気なうちから「告知してね」と家族には伝えておこうと思っています。
本人から手術の了承が得られなくて手遅れに(MAPP・既婚・35歳)
基本的には賛成です。わたし自身、母をガンで亡くしています。その時は告知しなかったのですが、患部摘出手術をするににあたっては本人の了承を得ないと出来ないのが現実です。告知しなかったせいで本人にはゴネられ、なかなか了承を得られず、結局手遅れになってしまいました。もし告知していれば、本人もそれで助かるならと承知した思います。本人もうすうす感づいてきた時でさえ、シラを切り通してしまったことを謝りたいです。そのせいで、かえって母の命を縮めてしまったことを、今でも悔やんでいます。
告知を受けた患者さんが遺すことばは感動的(Kikuko・松山市・既婚・52歳)
訪問看護婦をしています。今までたくさんの方を自宅で見送ってきました。告知を受けた患者さんが、家族に遺された「ことば」は感動的です。なかでも50歳の男性が亡くなる前の日に、奥さんから「今まで生きてきた中で何が一番楽しかった?」と聞かれ、「仕事もそれなりに良かったよけど、でも君と結婚できたことが一番良かったよ」と言われたそうです。こんな「ことば」のプレゼントを残すことができるのは、告知を受けて、自分の「死」を受け止められたからだと思います。

告知を受ける事で死期を早めそうな気がする(白狐・千葉・未婚・20歳)
確かに、告知して欲しいという気持ちはあります。自分の体の事なのだから、最後まで知っていたい。しかし、現に自分が癌になったときの事を考えてみると、耐えられる自信がありません。世の中には、告知を受け止められる人もいらっしゃいますが、わたしには告知を受ける事で余計に自分の死期を早める気がしてならないからです。なので、告知には反対です。

耐えられないのは本人?それとも家族?(Kanako・京都・29歳)
癌告知に関して話し合う際、本人よりも家族の意思が反映されてしまうのは、患者の知る権利を奪ってるのではないかと思います。「あの人には耐えられないから告知しないで下さい」と言う家族を見ていると、「決めてしまっていいのか。耐えられないのはホントは誰なのか。本人?家族?」と疑問に思います。もっと個人が尊重されるべきだと思いますが、これって日本独特の家族の文化なのでしょうか。また核家族が増え、人の「死」を知らずに育つ事が多くなっているため、死についてきちんと語ったり教える機会がなくなっているのも、告知が受け入れられない要因の一つと言えるのでは?
患者の尊厳より延命治療を優先させる医療(はらひろ・神奈川・既婚・33歳)
なぜ日本でがん告知がすんなり受け入れられないか……多くの医師の考える医療のあり方の中に、患者の尊厳より、単純な延命治療を優先させるところがあるからではないでしょうか。医師会というのは非常に古く、保守的な集団という印象があります。患者を尊重するような治療を心がけている医師は多くないと思います。家族に勇気のない場合が日本では多いから、国民性でもあるかもしれません。わたしは告知してほしい。そのときが来てからでは意思の確認、伝達は難しい問題になるので、今から家族で話し合っておく必要があると思います。
生きる・死ぬことの価値観を一致させた上で(琴祐・浦安・未婚・29歳)
離婚して2人の小学生、中学生を持つ女性が、子どもにどう自分のガンを告知していいか、本当に迷っていました。すごくすごく難しくて、単純にイエス・ノーとはいえない。生きること、死ぬこと、病気になること、なってしまったことの価値観を、病院、家族、本人等が一致させた上で決めないと。本当に難しい。生命ってなんだろう?取り返しのつかないことってなんだろう?本当にいろいろ考えます。みなさんの意見をどんどん読みたいです。

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