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第4回 カオリ・ナラ・ターナーさん
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スポンサーがいないとアメリカに行けない? |
カオリ |
ニューヨークにいらしたんですって? |
進藤 |
そうなんです。 |
カオリ |
いいですねぇ。 |
進藤 |
冬に渡米したんですけど、あまりに寒くて。4回も風邪ひきました(笑)。 |
カオリ |
あそこは下品な寒さだからね。あたしも踊りのお稽古で大昔に住んでたことあるんですけど、もうバス待ってられませんよね。 |
進藤 |
カオリさんが最初に渡られたのもニューヨークですか。
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カオリ |
いいえ。行きたかったんですけど、そのころはスポンサーがいないとアメリカに行けない時代だったの。 |
進藤 |
スポンサーというと……保証人ということですか。 |
カオリ |
そう。それもお家を持っているアメリカ人。アパートに住んでる人じゃダメ。 |
進藤 |
それは旅行でなくて、向こうで住むために必要なんですか? |
カオリ |
ノーノー、旅行でもそうですよ。40年前の話だからねぇ(笑)。お金をどんなに積んでもダメな時代でしたから。 |
進藤 |
ではカオリさんはどうやってアメリカに潜入されたんですか(笑)。 |
カオリ |
私の場合は、ダンサーとして日本文化使節団というところに入って、最後にドロンしてアメリカに潜り込むという感じで、やっと入れたんです。 |
進藤 |
それはおいくつの時。 |
カオリ |
あれは、29歳のときかな。30前ギリギリの。 |
進藤 |
ちょうど私と同じくらいだ! |
カオリ |
えーっ! もっと若いかと。最近日本の人はベビーフェイスだからわからないのよ。 |
進藤 |
あら。プロがご覧になっても、日本人はベビーフェイスですか。 |
カオリ |
もう徹底的にベビーフェイス。10歳は若く見られる。あなたなんか、向こうでお酒ダメでしょ。 |
進藤 |
いえいえ。さすがに最近は笑顔で売ってくれるようになっちゃいました(笑)。 |
カオリ |
アメリカ人も目が肥えてきたのかな(笑)。 |
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