病院の格付けが欲しい 2001年12月15日
医療費の削減を考える前に
藤田さんもおっしゃる、「医療費が30兆円を超え、さらに増える見通しにあるとすれば、ある程度の『受益者負担』はやむをえないと思います」という命題自体、もう一度検証する必要があるのではないかと思います。
この問題は、30年程前、化学肥料や農薬で農作物の生産効率が良くなった時、政府が減反政策をしていたことを彷彿させます。今ならそうした政策が的外れで、実に短絡的だったと理解されていますが、それと考え方は基本的に同じことなのではないでしょうか。
1>本当に医療コストはそんなに高いものなのか。
2>そんなに人は病気にかかるものなのか。
単純にこの2点を突き詰めてみるだけで、解決しなければならない多くの問題が露呈してくるのではないかと思います。個人負担を増やす、税金を投入する、というだけの議論では根本的な解決にはなりません。
1>について 薬品会社、医療機器メーカーに踊らされている面も多分にあると思います。たとえば、今の薬品の認可制度では、同じ効能の薬が複数ある場合、年々コストの高いものにシフトしていくような仕組みになっています。製薬会社が新薬の申請をする時に、古い薬、即ち開発費や治験コストを償却した安価に提供できる薬を製造中止にしてしまうからです。既存の薬のほうがはるかに安全性が確認されていて低コストであるにも関らず、です。
検査にしても、検査結果は同一病院内だけでしか通用せず、別の病院で診てもらうときはまったく同じ検査を再度受けなおさなくてはなりません。これは患者の体にとっても負担になります。
反対に、看護にはコストをかけられない現状があって、これは医療の現場を無視したお役人が決めた点数制の悪影響です。看護行為自体からはコストが発生しない制度なので、病院はそこの経費をどんどん削っていき、「良い看護」から遠ざかってしまったりする悲劇がおこるのです。
2>について 日本の医学は「病気を治すこと」、という誤った理解の上に成り立っているように思います。予防医学という大切な分野があるわけですが、残念なことに日本の医師会は、予防医学に対する意識が低く、啓蒙活動をするどころか、自分自身も不摂生で短命だったりして、もうどうにもお粗末。現実は高度医療の研究に従事しているほうが格が上だ、というつまらない考え方が一部にあって、ホームドクターの分野がおざなりになっているわけです。
医療費より、予防費。病気対策より予防対策に力を入れるべきだと思います。医者いらずの健康なお年寄りが健やかにすごせる社会をつくること、病人人口を減らすことで医療費を抑える、という考え方のほうが健全だと思うのです。
「第三者機関による病院の格付け」は、確かに素晴らしいアイディアだと思います。ただし、その資金をどこからもってくるか、ということは問題です。どの医薬関連業者、医師会からも資金を受けない、というポリシーをもたないと公正は保てませんし、かといってそれ以外の団体からの資金提供を受けるのも難しいでしょう。NPOで基金を集めたらいいかもしれませんが、査定をする技術者や医学、看護学に詳しい人材を抱えておくのは大変かもしれません。いずれにしても、藤田さんのご提言されている、「安心していける医療機関」の情報を発信、収集するには、医療機関情報サイトを運営するのが一番現実的かもしれませんね。←やってみる価値あり、だと思いました。(長田有喜)
病院も変わってきそうな気がしますが……
先日、病院の広報を考える勉強会に出席しました。出席者は私以外、医者や病院のトップマネジメントの人たち。パネルディスカッションの中で、ある人物が自分の関わるある私立巨大病院の目標として、こんなことをあげました。「看護婦さんなどの職員が、自分や自分の家族が病気になった時に選ぶ病院にしたい」ジョークだと思いました。が、誰も笑いませんでした。自分の勤務する病院には恐くて自分が患者としてかかれない……、100人近い医療関係者が出席していましたが、内輪ではそんな常識があるということでしょうか。
でも、この時代、病院経営者の中には新しい試みを初めている所もあるようです。東京、お茶の水にあるK記念病院(有名な耳鼻咽喉科病院です)は待ち合い室に巨大なビデオスクリーンがあり、患者は何人もいる医師の中から自分のかかる医者を選べます。人気の医師は待ち時間も長くなり、それもわかります。そして、その人気は医師の年俸に反映されます。患者の出身地の分析、リピート率、それらの統計グラフなどなど、勉強会の基調講演でその院長が説明していた内容は、企業の営業戦略としては常識といわれることばかりでしたが、病院経営としては革命的でした。その結果、この病院の徒歩圏には大きな大学病院が4つもあるのですが、K記念病院は大変善戦しており、多くの患者が北海道からも来ていました。単科の病院にしては画期的なことです。
今までは、病院は宣伝活動により、患者を惑わしてはなりませんでした。看板に書いてもよいことは、医院名、診療時間、診療科目……これでは指標にも何もなりません。が、この度の既成緩和の一つとしてそれが解かれました。ということは努力する病院は宣伝という表面的な部分ではありますが、病院の方針や設備、医師の経歴などをアピールするチャンスができるわけです。患者がそれをもとに選択するようになれば、そういう活動をしない病院は経営に反映されてしまうかもしれません。また、患者の側からもそれを理解、分析、判断できるだけの知識を持たざるをえなくなります。それがそのまま医療の「質」にはならないでしょうが、少なくとも「感じの悪い不快な病院」は少なくなるのではないでしょうか。
少しずつ、病院も変わっているように感じています。医療機関の「宣伝」、それを選ぶ患者との情報のコラボレーションにより、みんなが医療の「質」に対して考える意識が高まれば、その「少しずつ」も、もう少し速くなるのではないでしょうか。(匿名)
ホテルみたいな病院
私も医療費問題を病院のベットから見ていました。冷静に考えて「医療費が高い!」というのが問題の根底だと思います。おっしゃるように「格付け」もしかりですが、それ以前に「気持ち」ではないでしょうか。私が入院していたのは見舞い客が「ホテルみたい」というような病院。名医の噂を聞きつけてきたのだが。整形外科の病室に珍しく老人ばかり。良く聞いていると手術をしなくてもいいような高齢者。この方たちが老人医療費でまかなわれている。入院友だちは、労災とわかってから入院期間が延びた、急に薬が出た……とも言っていた。なぜかお金の匂いの感じる病院だった。こんな実態で3割負担?
外車に乗っていない医者ってどのくらいいるのだろう。(きゃろる)
「病院との相性」に尽きる
私の義父も体調を崩して、入院。家からかなり遠かったので、家族の負担が大きく、近くの病院への転院を検討しました。医療関係の仕事をしている友人数人に確認して、医療技術はお墨付きの病院に入りましたが、看護婦さんがどちらかというと厳格な感じの方々ばかりで、義父はすっかり頑なになってしまい、最後にはノイローゼ状態で人が変わったように。結局自宅療養に切り替えたところ、うそのように快復しました。老人で、しかも病人。看護婦さんにしても困った患者だったと思います。でも「病は気から」とも言います。精神面も含めた、ケアが必要なんだと実感しました。病院との相性。これに尽きるかなぁ。というのが実感です。(もなこ)
「聴く」ことの大切さ
先日、子どもが風邪をひき病院に行ったのですが、投薬しているにも関らず症状が改善されないので、レントゲンをとって欲しいといったところ、「これぐらいじゃね……」と言われました。子どもは、小さいころに肺炎で入院したので不安がありました。実際の診断はそうであっても、医師は「患者の声を聴く」といった能力が大切なのではないでしょうか。少し離れた病院には「聴く先生」がおられ、そちらで診てもらい回復に向かいました。「病は気から」といいますが、病人のメンタル面に留意することも治療の一環です。(匿名)
医師個人の格付けもあっていい
病院の格付けは大切なことと思います。以前より疑問に思っていたのですが、患者の支払う医療費はベテランで有能な医師に診てもらっても、新卒の経験不十分な医師に診てもらっても、同額であることです。医師自体にもランク付けをしてもよいのではないでしょうか。もちろん、人が人を評価するわけですから、評価の基準の設定や不正のない適正な評価ができるか疑問ですが。
古い話でハッキリとした記憶ではないのですが、イギリスでは患者が元気な時に自分自身の主治医を指定すれば、主治医のところに指名分の報酬が国から支払われる制度があったように思います。指名を受けた医師は、医療行為の節減のために予防医学に努力をしたとか。でも、現実に病院経営を行なっている友人に聞いたところ、設備投資や人件費を考えると常に通院患者や入院患者が一杯の状態でも経営は苦しいとのこと。まともにやっていれば儲かるはずはないと思う、儲かっている病院は多かれ少なかれ何らかの不正行為があるはずで、だから医師会は絶対にカルテの開示をしない、と言っていました。
本当は患者自身が常に、自分のカルテを持ち歩けば体質や病歴がすぐに分かり、いつどこで病気になっても、適切な治療が施されてよいのだが、医師側にとってみれば他の医師にかかったときに、誤診や診療報酬の不正があった場合の証拠になるので絶対に開示できないということです。非常に難しい問題ですね。(典厩)
数字で測れないこと
内科勤務医です。昨今言われている病院の格付けですが、情報公開の面では大切なことだと思います。 ただ、その患者にとってのいい医療は、出会った主治医による部分が大きいと思います。ちょうど小中学校の担任教師との関係に似ています。格付けの高い病院でも、ボロ医者はいますし、逆もあります。
そして、格付けを始めますと、格付けを意識した医療を行なう病院が増えますが、いい方向に向かうか、患者が置き去りになるかは別問題です。要は、医療従事者が患者を大切にしている病院こそベストと思うのですが、それは数字ではでません。(匿名)
情報公開は当然
医療費負担が増えるなら、利用者は医療サービスの質の向上を今まで以上に要求して当然だと思います!
その一環として、病院の第三者機関による格付けも含まれるべきです。確かに、いま私たちが良い病院を探すとき、その病院や医師の「評判」は、もっとも頼りにするところです。巷にも、病院の評判がさも「貴重な情報」のようにすでに流通しています(Web上でも、「良い病院の口コミ情報」を掲載するHPが多く見られます)。でも、病気の症状には個人差がありますし、医師への印象も人によって異なりますから、
必ずしも充分に信用することはできませんよね。
病院や医師について、本当の実績や得意分野について、正しい情報が公開されれば、利用者にとっては大変助かりますし(なにせ命に関わる事ですから)、長い目でみれば、病院側の医療の質も向上していく(せざるをえない?)のではないでしょうか。
このテーマにもやや関係がありますが、最近、印象に残った本に「eヘルス革命インターネット医療最前線」(三谷博明著・日本医療企画)というのがありました。アメリカの病院では、既に第三者機関による格付けなどの情報公開が広く行われていますが、インターネットがその重要な役割を担っているという内容です。日本でも、課題は多くありますが、同様の公正な情報公開と、利用者としてそれを賢く活用していく方法をもっと求めていくべきではないでしょうか。(ベンジー)
他人事ではない
わたしは2、3年前に、原因が特定できないじんましんが体中に出ました。初めに行った総合病院の皮膚科では、見るからに新米の医師から、まったく効かない薬を処方されて、更に説明もなしに、写真を取られました。次に、うわさには悪くない(本当にうわさしか頼りがないんですよね)病院に変えて、そこで皮膚科に行き、また効かない薬を処方され、遂には、ある休日にひどいじんましんが出て、救急病院に行き、注射を打ってもらって、少し収まり、その医者が、「アレルギーに詳しい内科の先生がいるから」と紹介状を書いてくれまして(わたしは、「間違えて皮膚科に行っていたんだ」と、その時に気づきました、アレルギーは内臓が原因でもあるので、内科のほうが詳しいと分かっていても、皮膚科の医者は教えてくれないようでした、それで自分で効かない薬を処方するのです)、そこへ行くと、抗ヒスタミン剤と漢方薬を出してくれました。
それらを飲んだ数時間後から、じんましんはどんどん引いて、数日で、症状が99%なくなりました。じんましんの原因は、環境の変化によるストレスや疲れだったと思います。これは、2年ほどじんましんと付き合ってきて、自分の体や精神状態を見て、自分で推測したものに過ぎませんが。
以上長くなりましたが、もしも第三者機関があって、「じんましんやアレルギーに詳しい医者」の情報を見つけることができれば、よりよい医者にかかることができるわけです。多くの人が同じような経験をしていると思います。わたしは、通常いたって健康体ですが、この件で、明日はわが身ということを強く感じています。
信頼できる医者の基準
わたしは看護婦をしています。現在は内科に勤務しています。父が整形の病気にかかり、5人の医者にかかりました。わたしは仕事がら、どんな先生がきちんと対応してくれるかっていう情報を、メールや電話を使って、口コミで探しました。
町の整形外科にいき、納得できずに日赤(とても横柄な医者でした)それから大学病院と、3人目までは「手術の必要はない」との診断。でも整形の疾患は解らないけれど、納得できずに知人に相談しました。知人は「大学や日赤にまで同じ診断だったからもう大丈夫じゃないか」と言ってましたが、それから「本当に信頼できる医者探し」をしました。わたしの本当に信頼できる医者の基準は、自分の手に追えないならセカンドオピニオンをちゃんと紹介してくれる人です。
やっと探した医者は「これオペを必要とするからどこか紹介します。どこがいいですか?」と患者の意見を聞いてくれました。それからわたしの情報で整形外科医(5人目)に受診してもらい、手術となりました。現在は元気にくらしてます。
看護婦のわたしでさえこれだけ苦労して医者探しをしなくてはいけないのですから、普通の仕事をしている人は本当にどこにかかっていいのか解らないと思います。マスコミの情報に踊らされ、大きな病院でやっぱり受診すると思います。でも病院が大きいからといって、きちんと対応できる医者がいるとは限りません。患者とコミニケーションがとれる医者はどのくらいいるのでしょうか?
病院機能評価と言うシステムがありますが怪しいものです。やはり口コミ。それも現役の看護婦さんからの情報提供が一番ではないでしょうか?
質の差を痛感
企業研修の講師をしております。わたしの所属する会社では、サービス業の格付けを試みています。病院接遇に関しては、第三者の目(患者とプロの目で)でリサーチそれに基づいた研修依頼を受けています。
内部に入ると、見えることがいろいろあります。また、わたしも父親がある大学病院に入院し、3ヵ月で転院を余儀なくされ、肺ガン、痴呆初期症状出現、院内感染と、入院当初とは違ったものを背負うことになり、やっと受け入れ先の老人病院が決まり(20件ぐらいあたりましたが)難儀しました。今まさに渦中にいるので、さまざまな病院対応を目の当たりにして、医師や看護婦その他介助してくださる方の質の差を痛感しております。院内や看護および介護担当者の清潔感、患者への思いやりを感じさせる言動、家族への配慮……本当に様々なものを感じました。
これだけ情報入手の方法が増えているにも関わらず、本当に欲しい情報を手に入れることがこんなに難しいことだとは知りませんでした。病院の格付けは医療レベルの問題など判断ができかねる部分も多いかと思います。第三者の目で見ることが可能な部分のみならば格付けは可能ではないかと思います。選ぶ指針にもなることでしょう。病院もいろいろな意味で淘汰される時代になっているということだと思います。(ボリス)
置き去りにされる小児医療
待ってました、という話題です。一言、いや、百言くらいあります。
医療制度改革、先日来年度の診療報酬が2.7%引き下げられると決定されましたね。その数字の意味を知りたいです。どういう規模なのか、なんらかのからくりがあって結局は3%の引き上げ、みたいなことがあるのかどうか。とにもかくにも、今の医療制度では破綻は目前ですし、問題だらけですから改革をしなければなりませんよね。
藤田さんの言うとおり、格付けってよいかもしれないですよ。というかするべきでしょう。銀行と一緒ですよ。だめな病院は買収されるなり、潰れるなり、するべきですよ。現状では口コミでしか選ぶ手段がないのですから。
カナダに住んでいたことがありまして、病院にも何度かお世話になりました。カナダは国民皆保険で診療費は基本的にすべて無料です。薬代はかかります。その代わり税金は非常に高いです。もっと決定的に違うのは、みんなホームドクターがいまして、緊急時以外はホームドクターにかかり、状況に応じて病院を紹介されるというシステムですから、病院の待合にいきなり行くことはできません。ホームドクターは内科、外科、眼科など広範囲で一次医療をカバーします。また、薬はできるだけ出しません。インフルエンザでもほとんど薬は出されず、オレンジジュースを飲んで寝てろと言われます。カナダでの診療報酬システムのことは知りませんが、こんな風に日本とはまったく違うシステムでも成り立っているわけですから、日本も外国に学ぶべき点はたくさんあるはずです。
また、政府は老人ばかりに偏っていませんか?
こんなこと言ったら怒られると思いますが、お金使いすぎ!
病院も老人医療に頼りすぎ!
老人も元気なのに病院行きすぎ!
私はものすごく怒っています。なぜかというと、そうやって世の中が老人医療というドル箱奪取合戦を繰り広げているなか、小児科と小児科医、産科医が確実に減っているからです。
世田谷区は来年から小児科夜間無医村ですよ! 知っていますか?
私の住む葛飾区でも小児科はいつも満員で、開業医でも待ち時間30分、1時間は当たり前、大きな病院に行けば2時間待ちは当たり前です。大人だって病気で2時間も待たされたらたまらないのに、待合室に座れず、立ったまま待つんです。泣きながら。乳児だろうが幼児だろうが関係ありません。日本は難民キャンプじゃありません。老人医療より、小児医療を最優先に改革するべきではありませんか?
採算が取れないなら、小児科の診療報酬システムを変えませんか?
初期の医療が悪いために、誤診などでずっと病院通いしなくてはならない子どもたちが増えたらもっと医療費がかかるじゃないですか。子どもたちは20年後には納税者ですよ。少しでも健康な子どもが多い方が良いじゃないですか。お願いだから子どもを大切にして欲しい。
少子化に歯止めをかけなければ、と本気で思っているとはとてもじゃないけど思えませんね。現役子育てママとしては。みんな子どもを作るのものすごくためらっていますよ。家計のこともあるけど、小児科がどんどんなくなっているなんて聞いたら余計に「一人でいいかな」と思ってしまいます。(匿名)
大病院ほど格付けが難しい
病院のランク付けですが、大病院ほど難しいのではないかと思います。同じ病院でもその同じ科でも、先生によって雲泥の差があることが多々ありました。個人病院であれば、可能かと思いますが、それは経営にもろ影響するするので、できないのでしょう。また、同じ先生でも人によっては、意見が分かれることもあるようですし……。やはり口コミを頼るしかないのかな、と思っています。ただ、はやっているから、本を出しているから、テレビに出たから、良い腕を持っているとは限らないというを頭に入れておかなければならないでしょう。わたしはそれでかなり痛い経験をしましたから……。(サラス)
医療従事者でさえ情報不足
医療関係に勤める者です。たしかに、病院(医者)選びは「当りハズレ」が大きいと思います。それによっては、自分の運命(命)も左右される訳ですから、笑ってられません。「運!」だけで片付ける訳にはいかないものだと思います。医療従事者であるわたしでさえ、病院(医者)の評判というものは「うわさ」にすぎません。数人に「良い!」といわれれば、そうかな……と思ってしまうものです。しかも自分の地域以外の情報は「無い!」に等しいです。
ところで、昨年創刊された、『健康ナビ』という雑誌をご存じですか?
発売当初、少し話題になったものです(けっしてまわし者ではありません)。数千人という規模のアンケートから、病院やサプリメントetc.がランキングされています。雑誌をとりまく裏の裏事情はわかりませんが、わたしのなかでは勝手に信用しています。これも一般の人には病院を選ぶ一つの指標になるし、医療の質とサービスの向上につながるのでは?と期待しているのですが。ただ東京、関西など地域のかたよりが…。どんなもんでしょう?
まずは「電子カルテ」「セカンドオピニオン」など、患者主役の医療サービスが当たり前になるといいですね。