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日本再生の鍵は移民の受け入れにある 2002年6月1日
治安悪化と関係あるようには思えない
別に隣家に外国人が住んでいてもどうということはありません。ヤクザが住んでたらいやですけど。掲示板とかメルマガで、たまに外国人が来るから治安が悪化していると本気で言っている人がいますが、どうしても直接関係あるようには思えません。
日本人が、海外に出て仕事を持って順調にやっていると「海外でも実力が認められている」「独立心、勇気がある」と賞賛して、外国人が日本に来るのに眉をひそめるのは不公平でしょう。他の国だって、たとえばイギリスの高級住宅地でステータスの高いハムステッド辺りの大豪邸に日本人が住んでいたら、イギリスの人はそこの地域のランクが下がるような気がしてしまうんじゃないでしょうか。
景気のいい時は、自国民が3Kのような仕事をいやがるから移民をそこに雇用し、景気が悪くなったら「俺たちの仕事をあいつらが奪っている」と追い出しにかかるのはどこの国でもあることかもしれませんが、移民を受け入れていればこそそうした問題も出てくるので、受け入れてもいない日本とは状況が違うと思います。
不況で雇用が少ない。だから外国人労働者に回す仕事なんかない。でも少子化で将来の労働力確保が不安である。堂々巡りをして結局は座して無策のまま、こんなに長い間不況の風になぶられっぱなしで、ますます子どもを産む経済的余裕がなくなっていく。リストラの嵐だから産休もとれないし職場を手放せない、託児システムも不備だし、となったらこの先の労働力、納税人口はどうなるのでしょう。
もっとも、「将来の労働力と納税者の確保のためにもっと子どもを産んでください」と言われては反発を感じますけどね。まして「産み育てやすいようなバックアップはしませんけど」と言われてるようなものだからなおさら。(匿名)
まずは3号被保険者問題から
わたしはどちらかと言えば、移民の受け入れは反対です。第一の理由はやはり犯罪の増加。それと移民の労働力をもってして、年金の下支えが可能だとしても、今度は彼らの保健など社会保障費が莫大な支出となって国家財政を圧迫するのではないでしょうか? 確か、ドイツもそうした危機に直面しているはず。若い労働力が足りないと言っても、まだまだ現役を続けたい高齢者は山のようにいるわけだし、女性の労働力もきちんと生かされているとはとても思えません。それに、学生だって働きながら勉学するという形態も将来はもっともっとアリだと思います。
話はとびますが、移民よりなにより、まずは3号被保険者の扱いから変えて行くべきで、育児、介護などまったく働けない時期の女性は除いて、すべての女性が納税するようになれば、年金財政もある程度は潤うのではないでしょうか?
そうすれば、「なんとなく専業主婦やってる」層もぼんやり家庭に入ってテレビ三昧なんてしていられなくて、有効な労働力となりうると思います。(himetaro)
日本人はおかしくなっている
日本の国は本当におかしくなってきていますね。それはわたしたち日本人が、人間としておかしくなっているということだと思います。
当たり前のことができなくなっています。中国の件にしても、本来の仕事とまったく反対の対応をしていますし、狂牛病にしても、牛は元来、草食動物ですし。おかしいと感じる感覚が麻痺しています。最近、青木雄二さんや佐高信さんなどの著作をよく読んでいますが、本当に自分自身、しっかりとした自分の考えを持てるほどの哲学というか、世界観のようなものを持っていないことに自分で危機感を持っています。
マスコミなどの情報の真理を見極める力をつけて、しっかりとした自分の価値観に基づいて、自分の考えが表現できる人間に私達一人ひとりがならなければと思います。(小文紀代子)
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