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私の視点

三歩進んで、三歩下がる −小泉首相の靖国参拝

藤田正美(ふじた・まさよし)
『ニューズウィーク日本版』編集主幹

2003年1月18日

小泉首相が靖国神社に参拝しました。昨年は8月15日前後を避けて春の例大祭のときに参拝しましたが、今年はさらに前倒ししたのです。靖国神社には第二次大戦のA級戦犯もまつられているために、中国や韓国は首相の公式参拝に強く反発しています。韓国を訪問中の川口外務大臣は、金大中大統領との会談をキャンセルされました。首相官邸は「大統領の予定が急に変わった」などと説明していますが、それを信じている人は誰ひとりいません。

僕自身は靖国神社の果たしてきた役割を考えると、首相が参拝するべきではないと思います。それは戦争で戦った兵士に敬意を捧げないということではなく、「死んだら神になる」と言われて戦場に赴いた人々のことを考えると、靖国神社を許すことはとてもできないと考えるからです。

北朝鮮を「助ける」靖国参拝

僕の個人的な思いは別として、この時期に小泉さんが参拝するというのもどうかと思います。今は北朝鮮の核開発問題をめぐって緊迫しているときです。北朝鮮政策については日米韓の3国で緊密な政策調整を行っています。強腰のアメリカに対し、韓国はいわゆる「太陽政策」の延長線上で対話路線を強調し、アメリカもそれに沿って行動しています。やはり対決を避けたい日本も、しきりに「平和的に解決することが北朝鮮にとって最大の利益」であると言明しています。

しかし北朝鮮からはまだそれに応えたメッセージがありません。脅しをかける「瀬戸際外交」を相変わらず、展開しています。こんな状況では、日米韓の連携に亀裂が生じることは、北朝鮮にとって大きなプラスになります。それを考えれば韓国との関係をギクシャクさせるようなことは今の時期には避けようという気持ちが働いてもおかしくありません。というより、そういった配慮をすべきときだと思うのです。

これで韓国で反日運動が起きるとは思いませんが、ご承知のようにいま韓国では反米運動が広がっています。米軍の装甲車が女の子を轢いて死なせたという事故がきっかけだったのですが、理由はともあれ、アメリカに対する反感を韓国政府も考慮せざるをえないような状況になっているのです。もしアメリカと韓国の間がおかしくなったら、日本はその間を取り持たねばなりません。そのような時期に、なぜ韓国政府が反発せざるをえないことをやるのか、私にとっては疑問です。どうしても参拝したかったとしても、後ろにずらすことは十分可能だったのではないでしょうか。

日本外交の汚名返上はいつ?

昨年の北朝鮮訪問や今年のロシア訪問は、失敗続きだった日本外交の汚名を返上するという意味ではプラスでした。しかし、せっかくのプラスの評価を、小泉さんが台無しにしてしまった。僕にはそう見えます。靖国問題は、中国も韓国も国内に対するアピールとして取り組まなければならない問題なのです。そしてそれを政府が言えば、中国や韓国で大衆的な反感が生まれてしまうことも事実です。何も問題がないときならともかく、今この時期に参拝したのは、やっぱり日本の外交センスのなさの証明ということなのでしょうか。


靖国問題に関する過去のコラム

>2001/8/18「靖国」に祀られた人々
>2001/8/11靖国問題をどう考える?




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