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私の視点

「政治は国民を映す鏡」

藤田正美(ふじた・まさよし)
『ニューズウィーク日本版』編集主幹

2003年2月8日

目標を失った国、日本

先日、ある若手の国会議員と会う機会がありました。日本の政治が抱える閉塞状況に絶望しながらも、何とかこの状況を打開しないと日本は沈没するという危機感を話してくれました。もちろん本当の意味での改革をリードするのは政治です。そして政治とは国民を映す鏡でもあります。つまり現在の政治状況は国民一人ひとりの責任でもあると語っていました。

この点は私も全面的に賛成です。現在の日本に欠けているのは、ビジョンであり、そのビジョンを国民に提示し、引っ張って行くのは政治家(政治屋ではなく)であるべきなのです。戦後は、日本復興という政治家も官僚も国民も納得する目標がありました。しかし世界第2位の経済大国になって、政治家と官僚と国民が一致できるような目標がなくなったのです。それがいま日本が沈んでいる最大の理由でしょう。

悪性の病、「日本病」

かつて英国病という言葉がありましたが、日本はいま、「日本病」にかかっているのです。しかもこの日本病は、かなりの悪性です。たとえば医療費。その国会議員が言うには、現在約30兆円に達している国民医療費は、このまま放置しておくと10年後には50兆円、25年後には80兆円になるそうです。もし消費税率を上げて、この医療費が増える分をまかなおうとすれば、消費税率は25%にしなくてはならない計算になるといいます。

そのほかに年金問題があるわけですから、日本の将来には相当問題があるといえます。こうした問題を解決するためには、それこそ国民に「痛みが伴う」ことを理解してもらわなければなりません。痛みを理解させる役割は、国民の付託を受けた政治家が担うべきなのです。だから国民はきちんと説明責任を果たしてくれる政治家を選ばなくてはなりません。もとはと言えば国民が支払った税金なのに、役にも立たない道路を作るなどわけのわからない使い方をしてもらっては困るのです。

僕は、国民がこうした痛みを我慢する心構えはできていると思います。たとえ少々の痛みが伴っても、将来に明るさがあれば、ほとんどの人は受け入れるでしょう。むしろそれを国民にきちんと説明する政治家がいない、そこに問題があるのでしょう。ほとんどの政治家は、票と引き換えに「政治家としての魂」を売り渡してしまいます。こういう政治家が、「痛み」を訴えても、国民は「痛みを受ける順番が違うんじゃないの」と思うだけでしょう。

病を治すのは国民自身

そこでまた問題は有権者のほうへ返ってきます。「政治家としての魂」を売り渡していない政治家を選ばなければならないからです。それは自民党とか民主党とかいう政党で選ぶのではなく、それこそ政治家個人を選ぶということになります。もし自分の選挙区に適当な人がいなければ、それこそ白票で「抗議する」ということも考えなくてはならないのかもしれません。

小泉首相が、まだ改革に意欲を燃やしているのか、それとも意欲を失ったのか。それでは誰がこの沈没しかかっている日本を救うのか。わたしたちはもう瀬戸際に直面しているといえるでしょう。今年は統一地方選があり、そしてひょっとすると総選挙があるかもしれません。もしここで国民の意思が示されなければ、先ほどの国会議員も、本当に絶望してしまうのではないでしょうか?




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