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ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第129回 伊勢崎賢治さん

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129
東京外国語大学大学院教授
伊勢崎賢治さん

どうやってまとめていくかっていうことが一つのテクニック

佐々木

伊勢崎さんは、インドのボンベイ大学でコミュニティ組織論を学ばれて、そこで、住民を横につなげる方法とか交渉術とかを学ばれて、インドで活動されたのが今の仕事のスタート地点だと発言されていますが。

伊勢崎

今考えると、そうですね。大学教育は、僕にとっては常に反面教師でしたから、ボンベイ大学も同じですね。

佐々木

反面教師?

伊勢崎

やっぱり大学で教えられていることと、現実のギャップっていうのは、非常にあるんですよね。今僕は教えている立場なんですけれども、ギャップがあって当然なんです。だから、ギャップをいかに縮めるのかっていうことを、今努力しているんです。

すごいギャップがあるわけです。インドみたいな、差別が文化の国、社会問題だらけの国、ああいう社会問題が非常に身近にある国のアカデミアは、社会学にしても、日本のそれと比べたらものすごく進んでいます。でも、それでもやっぱり現実とのギャップがあるわけですよね。

で、僕はそれを1年目にして早くも悟って、現実のほうに行ったんです。それで、貧民窟、スラムに直接入り込んで、オン・ザ・ジョブ・トレーニング的に学習したんです。

佐々木

インドのスラム住民たちをまとめていった。

伊勢崎

そうです。日本でもホームレスの問題は深刻ですね。でも、その規模は社会全体から見るとマイノリティーです。インドに行くと、それが逆転しマジョリティーの問題になるわけです。僕が活動したムンバイという都市は、人口は東京を上回りますが、なんとその7割以上がスラムか路上生活者なのです。スラムは社会の底辺の貧困者が肩よりそって生きる世界。社会問題を抱える人間がものすごい過密な空間で棲息しているんです。でも、そのコミュニティは、宗教、カースト、出身民族で縦横無尽に分断されています。そこを政治家がそれらの違いを前に立てて対立を扇動するわけです。それで殺しあうのは、そういう政治家エリートではなく、末端の人間なんです。

佐々木

上のほうは、お互いに戦わせるように仕向ける。

伊勢崎

そういうところで、どうやってまとめていくかっていうことが一つのテクニックで、それを”issue-based approach”っていうんです。

つまり、宗教的な対立があっても、たとえば水がないとか、トイレがないとか、居住権がないっていうのはみんなの共通の課題で、これは、やくざの親分とか売春婦の元締めをやっている犯罪者でも、スラムの住人である限り同じなんです。で、僕らはそのイシューだけを前に立てて、イシューで異なるアイディンティティのある民衆を束ねていくんです。

佐々木

そのイシュー=課題は、見つけようと思えばいくつもありますよね。それを、戦略会議じゃないですけど、伊勢崎さんをはじめとするリーダー達が「ここを束ねようよ」とプランをしているときに、この地域にはトイレという課題もある、寝床の課題もある、みたいなことをチャートにしたりなんかして、一つの、一番パワフルな課題を選んで、「じゃあ、これで行くぞ」ということを決めるわけですか。

伊勢崎

そうです。そういうふうな事件がある日突然起こってくれるともっと好都合なんですよね。たとえばエヴィクションといって、政府当局による強制撤去が起こるとするじゃないですか。警官隊がブルドーザーと共に、突然やってくる。すると、そこで住民が抵抗しますよね。で、女性や子どもの犠牲者が出ちゃうみたいな、そういう事件が起こっちゃうときに。

佐々木

それをきっかけとして活用する。

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