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志村季世恵さん
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「よし、やるか!」という態勢
- 志村
そう言ったんです。そしたら彼女が、ふとんからガバッと出てきたの(笑)。
- 佐々木
(笑)。
- 志村
彼女、「こんばんは」なんて言っちゃって(笑)。
「あいさつは駄目、今はしないの。5分後にするから。だから5分後にインターホンを鳴らして」と言ったんです。
それで、ほかの家族にも「5分後、知らないふりをしてください」って、事情を説明して、わたしたちみんなで待ってたわけ。
それで5分後に「ピンポーン」って鳴って、「あら、いらっしゃーい! 初めまして」と迎え入れたわけ。彼女に「おなかすいてる?」って聞いてみると、「すいてる」って言うから、ピラフを作ってね。まあ、それでよかったんです、それがルールになったので。
- 佐々木
おもしろい。
- 志村
ただ、お母さんとしては、「この息子ったら」と思って、何かムシャクシャしているわけです。それで、通りすがりに頭をボコンと殴ったら、「なあに!?」って言うから、「これは母親の気持ちかな、このボコンは。いいんだ、ボコンぐらい」とか言って(笑)。
やっぱり1年に何回かは、そういうことがあった気がする。でもそういう事件があって、子どもも「ああ、そっか」と気付くこともあるんだと思います。
ここで軌道修正しておかないと曲がってしまうな、というときだけは、焼き肉でも食べて、お風呂にゆっくり入って……というふうに体力や精神力をつけておいて、「よし、やるか!」という態勢を整えていたように思います。
どの子どもにもそうでしたね、気合いを入れなきゃ駄目なんですよね。徹夜していたとしても。
22/24
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