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久米麗子さん
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1時間で「冠婚葬祭」全部あるわけでしょう?
- 佐々木
ところで、『ニュースステーション』の場合、どんなふうにスタイリングされるんですか?
服装以外の、スカーフやアクセサリーなどの小物もスタイリングされるんですか?
- 久米
最初のころはしていたんですが、今はしていませんね。それはニュースの難しさだと思うのですけれど、一時間あまりの間に、冠婚葬祭が全部入ってくるようなものじゃない。わたしたちが朝、結婚式に行って、日中仕事して、夜お通夜に行って……というのを毎日しているのと同じですよね。一着で、全部賄えるようなことではないわけです。だから小物は使わなくなりました。むしろそのほうがパーソナリティーの個性が出るとも考えています。
- 佐々木
その日のニュースによって、服が変わると思うんですが、突発の事件、事故もある。どうやって対応されるのですか?
- 久米
だいたい一週間のスケジュールはいただくんですが、突発的なニュースによって用意していたコーディネートが使えなくなり、当日衣装を手配することもあります。
ある時事務所の玄関に入ろうとしたら携帯に、バスジャックがあったという知らせが入ったんです。その段階では亡くなった方がいらっしゃるのかどうか、ケガ人が出たのかどうかわからないですよね。今はすごく映像が早いから、事件後間もないバスの中を撮影することもある。そしたら映像に血痕も出てしまいますよね。そんなことを考えて。
その日は祝日だったので、スタイリストも最少人数しかいなくて。もうそれからあわてて、30年来の親友が経営しているブティックに、「これからすぐ行きます」って連絡して。こういうとき、友だちはありがたいですね。そのおかげで変更ができましたから。
- 佐々木
じゃ、その日の服を決めておくけれど、ずっとニュースを追って行かれるんですね。最終的にその日の服を決められるのは何時ごろ?
- 久米
18時くらいかしら。オフレコの事件がある時は、もっと遅くになるときもあります。
4/11
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