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フランソワ・ヴィックスさん
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高級ワインを扱うように
- ヴィックス
ええ。このメロンの栽培には、決められた「過程」をきちんと踏む必要があるんです。
約12週間で生長するこのメロンは、南仏、それもモンペリエからアビニョンの間の地域でしか育ちません。
昼夜の気温差が大きければ大きいほど、メロンの育成のためにはいいのです。そのために夜は気温がぐんと下がるけれど、昼間は気温がまたぐんと上がるという環境が好ましいのです。わたしたちは温室栽培は一切していません。原料となるメロンは、太陽の光を浴び、大地の養分を吸収して生長したものばかりです。
このメロンを大切に育て、高級なワインを扱うように、丁寧に収穫します。収穫作業も1〜2時間で完了。これは、メロンが熟す最後の1〜2時間に、抗酸化物質の含有量が飛躍的に増加することがわかったからです。このピーク時に収穫できなかった場合には、抗酸化物質の含有量は減り始めます。
- 佐々木
熟す最後の1〜2時間ですか!
- ヴィックス
そうです。そのために収穫時期が近づくと、冷凍トラックで畑まで乗り付け、急いで収穫を行い、収穫したメロンを直ちに冷凍トラックの冷凍庫で冷凍して、工場で加工するのです。
デリケートな高級ワインを作る工程に似ていて、半日でも収穫が遅れると、抗酸化物質の含有量は大きく減少してしまいます。
大変な猛暑に見舞われた2003年の夏は、本当にパニックでした! メロンが通常よりも12日も早く育ってしまったので、トラックの手配で大変なパニックに陥ってしまいました(笑)。
4/17
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