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大久保ヨシさん
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徹底的に、毎日練習しました
- 佐々木
でも、そうやって腕を上げていくんだ……。美容院の前を通りかかると、よく美容師のみなさんが、閉店後、夜中までカーラーを巻いて練習してるじゃないですか。
- 大久保
そういう練習もあります。それから、スポーツ選手が試合前に、ストレッチをやったり、速く走るための訓練とかをやってるじゃないですか。そんなような練習。
- 佐々木
え?
- 大久保
時間を計って、カーラーをガーッと巻くとか、それを全部外してブローで仕上げるとか。ストップウォッチで計るわけ。単純な作業ですけど、相当繰り返してやりました。海外の映画女優の髪形とか、いろんな人の作品を見て、まずそれを自分で作ってみて、どういうふうにすればもっとよくなるかとか、繰り返してやってみる。とにかく繰り返す作業がすごく多かったですね。
最初は誰か上の人が見てくれていて、号令を掛けてやってくれるんですけど、練習の仕方さえわかれば、あとはサロンを出て、家に帰ってからまた繰り返す。まじめに一生懸命やってましたよ。
- 佐々木
じゃあカットの練習はどういうふうにやるんですか? カットモデルというのもよくあるじゃないですか。
- 大久保
カットは、一番よく使うのがハサミですよね。そのハサミを、一日中開いたり閉じたり、果てしなくスイングさせるんです。刃の下側になっている親指だけを動かすんです。ぶれないようにずっとスイングする。それで、いろんなポーズを想像しながら、直角に切ったり、上から切ったり下から切ったり、右から左から……。
- 佐々木
最初から人の髪は切れないんですよね?
- 大久保
はい、最終的に仕上がってきたところで、人の髪を切ります。それまではマネキンみたいな人形で練習するんです。人形の髪の毛は、プラスティック製のものもあれば、本当の人毛のものもあります。やはりカットが重要だと思ったので、そこにかける練習量は相当なものでしたね。
- 佐々木
ハサミといえば、ヨシさんに報告したいことがある。
10/15
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