ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第28回 米倉 誠一郎さん

  
      
        
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              米倉 誠一郎さん
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          高校生にイノベーションを教えるプログラム
          
          
            - 米倉
 
            僕たち高校生にイノベーションを教えるプログラムっていうのもやっているんですよ。これ、けっこうおもしろくって、高校生って、意外なことに、会社ってビルだと思っているの。  
           
          
          
            - 佐々木
 
            え?  
           
          
          
            - 米倉
 
            知らないんですよ。会社って人間の集団でイノベーションのかたまりだってことを。会社を建物だと思ってる。 
 
すごくよかったのは、吉野家社長の安部修仁さんが来てくれたこと。ちょうど吉野家が、それまで400円台だった牛丼を280円に値引きしたところだったんですよ。それで子どもたちに、「280円にするっていうのは値下げじゃない。イノベーションなんだ」って言ったら、その瞬間に子どもたちは、あ然。 
 
そこから授業が始まった。ロジスティックスを変えたり、歩く速度を変えたり、中国からショウガをどれぐらい買いつけるか……そういうことの積み重ねなんだぞ、280円っていうのは、って(笑)。  
           
          
          
            - 佐々木
 
            それは大切な勉強ですよね。安売りするのと安く売れる仕組みづくりとはまったく違う。  
           
          
          
            - 米倉
 
            そう。安部さんってすごくおもしろいんですよ。高校まで福岡のある町の天才ギターリスト。「おれは天才に違いない」と思って東京に上京してきた。そしたら、良くあるパターンで、「おれは単なる田舎のギター弾きだったんだ」って気付いた。 
 
でもバンドを抱えちゃったんで、彼らの給料を支払わなきゃいけない。しょうがないから、当時一番時給の高い吉野家でバイトし始めた。 
 
アルバイトからのたたき上げで、社長まで上がったんです。そのプロセスでいろんなことを学んだ。倒産も体験したでしょ。要するに僕がおもしろいと思うのはそういう人たちですよ。  
           
          
           
        
        
        
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