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假屋崎 省吾さん
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教室で一人ひとりに教えています
- 佐々木
ところで今、生徒さんが月に700人もいらっしゃるということですが、どんなふうに教えられているんですか?
- 假屋崎
たとえば10時から16時までとか、14時から21時までとか、時間が決まっているんです。その時間帯の中で好きな時間に予約をしていただいて、いらしていただくんです。お花はこちらでご用意しておいて、思い思いの器にいろんな花を生けていただきます。
本館は初心者の方の教室に使っています。それで、この間お隣の家を買ったんですけど、そこでは家中を使って、「場に生ける」。つまり、玄関や洗面所に生けたりということを実践してもらっています。
- 佐々木
それは先生ご自身が立ち会われるんですか?
- 假屋崎
もちろん。まずご自分で生けてもらって、わからないところは助手がお相手をして、完成したころに私が、一人ひとりを見て回ってきちんと一人ずつにマンツーマンで教えるわけですよ。
だって北海道から沖縄まで、いろんなところから来てくださるんですよ。地方から来てくださる方は、交通費や宿泊費を入れると何万円もかかるわけですよね。それを毎月やってくださるんですから、本当に大変ですよ。月に一度、地方からいらして頑張りたいって方にはね、それ以上に何かを持って行ってもらいたいというサービス精神を持っている。それしかないんですよ。自分の中に。
でも、そういう学校っていうのは今はないの。人数が少なければできるけれど、700人くらいいる学校では、普通は助手の先生が全部やって、看板の先生は絶対に表に出ない。でもそういうシステムがおかしいと思っているんです。時間制で何時から何時と入れ替える教室もいっぱいあるんですけど、それもおかしいと思うんです。
それから、初心者は初心者、中級は中級で教室のランクを分けて全部詰め込み式でやるというのもおかしいと思う。初心者同士じゃいつまでたってもうまくならないんですよ。だから、いつまでも初心者で通ってくれて、ずっとお月謝ももらえるというような、そういうまどろっこしいことは嫌なんです、私。
生徒さんたちは、どんどん早くうまくなってくれたらいいんです。それに、横のつながりができますし。
- 佐々木
互いから学び合うって、とても大切だし、それはまさにウィン-ウィンです。
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