ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第41回 片平秀貴さん

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丸の内ブランドフォーラム代表・東京大学ものづくり経営研究センター特任教授
片平秀貴さん
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「他人を喜ばせる」っていう体験
- 佐々木
ご趣味は?
- 片平
仕事。もうね、仕事が楽しい。
- 佐々木
仕事って、取材していろいろな経営者に会われるのが楽しい?
- 片平
全部。取材にしても、執筆にしても。もうちょっと本来的なモデルの開発とか、プロジェクトワークとか。来週の半ばにプレゼンがあるな、とか、全部。楽しくてしょうがない。
もうひとつはこういう商売しているから、こういういい思いを、後輩たちにさせてやりたいというので、今ゼミもやってますし、東京大学経済学部に教えにも行っている。東大の学生が、それがまたついて来るんですよ。
どんどんしかけると、年々感度がよくなっていく。今回もすごいですよ。コメントシートを書かせると、ほとんど全員がびっちり書いてくる。やっぱりこういうのって最高にうれしいですね。
- 佐々木
今でこそ最高ですけど、先生の夢は?
- 片平
僕みたいに変なことをいう次の世代の人たちが育つこと。「自分が一番大事じゃないよ」とか、「他人を喜ばせて嬉しいな」とか言っているやつら。1回体験するとわかるんだよね、味が。本当はこんなに面白いことないわけ。ね? 体験したことない奴は、まず自分、って思っちゃう。
- 佐々木
そうか。ああ、なんだか、そうですよね。体験がキーワードですね。体験したことないから自分中心になっちゃうんですね。
- 片平
ぼくはたぶんそうだと思うよ。
ぼくは、お医者さんだと思うんですよ。いいお医者さんは、「直ったらもう2度とここに来るなよ、おまえ!」っていうわけですよ。ね? 来るなよ、って言われるから、患者は治って、今度は他の人がやってくるんだ。
「すごいよ、最高だよ、あの人」って、他の人に言ってくる。
企業も、そういう人が増えるとすばらしいことになる。政治もそうなんだよな。教育も。
- 佐々木
今日は、本当に深いメッセージをいただきました。未熟ですが、先生、仲間にいれてくださいね。
- 片平
佐々木さんは、ぼくの先生みたいなもんだから。
- 佐々木
そんな! 本当に、どうぞこれからもずっと引き続きご指導下さい。今日はありがとうございました。
対談を終えて
お話をさせていただくといつも思うのが、片平先生は、多くの経営者から受け取った強くて熱くてやさしいエネルギーを、反射させるように周りの人たちに配っていらっしゃる、ということ。少年のように楽しそうにお話されながら、いつも、ブランドが育っていく楽しい企業の内側を体感させてくださり、同時に、私の小ささに気づかせてくださる片平先生。ブランドとは、お客様をもてなす心。ブランドとは、お客様が喜ぶ笑顔。ブランドとは、論理じゃなくて哲学。本当です。さっそく教えを分かち合い、イー・ウーマンもスタッフ一同、みんなで新しい気持ちの第一歩を踏み出しました。これからも、よろしくお願いします!
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