ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第47回 伊藤 隼也さん

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写真家・ジャーナリスト(医学ジャーナリスト協会会員)
伊藤 隼也さん
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医療消費者の目
- 伊藤
佐々木さんみたいな、そういう優秀なお母さんが増えたら、優秀な患者が優秀な医者を育てるんですよ。だから、そういう人たちが増えれば増えるほど、お医者さんは優秀になるし、ダメな病院や医師は淘汰されるから、それが正しい意味での消費者のより良い……。
- 佐々木
貢献の仕方。
- 伊藤
そう、貢献の仕方ですよね。そういうものが文化として取り入れられるようになればいい。アメリカ人は非常に厳しいし、うるさいかもしれないけど、保険などの問題はあるけど、アメリカの医療が世界一といわれるのはそういう背景があると思うんです。
実際、新聞やテレビで世間に出ている有名医療過誤事件については、かなりいろいろな部分に関わっていますが、もう少しきちんとすれば防げたのにとか、再発防止のために過ちをなぜ検証出来ないのかと思うようなケースが少なくないです。日本って、そういう意味では評価だとか検証ということについて、極めて苦手な国だったのかな。
- 佐々木
重要なことは公表すること、評価すること。
- 伊藤
それと情報を共有すること。それが大切なんです。人は必ず間違えるし、過ちは起きるけど、それをどうやって再発防止するか、その仕組みづくりですね。
口ではいろいろ言えるけど、本質的に難しいのは、みんなほとんどのお医者さんが、自分は大丈夫だと思ってるんです。だから、第三者の目が必要だし、患者がいい意味でセンシティブになるというかね。そこがすべてかな。
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