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ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第5回 松本 侑子さん

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5
作家・翻訳家
松本 侑子さん

お金か、やりたい仕事か

佐々木

ずっと話を聞いていると、小説を書くには、経験や知識の蓄積が大切なんだと実感しました。

そこで聞いてみたいのが、侑子ちゃんの今の生き方をつくる源になった出来事は何か、ということです。今までの話だと作文が認められたことだったり、森瑤子さんの小説を読んだことだったりだと思うんですが……。

松本

今の生き方を決める源になったもの……ありました。作家になった後です。執筆に専念するためにテレビ局を辞めたのに、その後、ほかのテレビ局からキャスターの仕事のオファーがいろいろと来たんです。毎日の番組では、「送迎車を付けます」「スタイリストも付けます」という待遇で、「1日20万円払います」と言われて年収もよかったんです。コマーシャルの依頼もたくさん来ました。

高いものでは年契約3,000万円ぐらいの契約金で。24歳ぐらいで今と違って若かったから、化粧品に、パソコン、あとはお酒とか。テレビコマーシャルはわたしは素人でとても適任ではないので、おことわりさせていただきましたが、テレビの仕事をどうするのか、また決断を迫られたんです。

収入を考えると、小説家は、決して安定した収入があるわけではありません。もちろん、ベストセラーを出せば数千万円くらいの収入はありますが、そういうことはめったにない。だからどうしようか考えました。

その結果、「お金で仕事を決めるのではなく、本当に自分がやりたい仕事に最善を尽くして生きよう!」と決意したんです。25歳くらいの時でした。それが人生の指針になっています。だから他局のワイドショーのメイン司会、NHKの「日曜美術館」とか、たくさんオファーをいただきましたけど、丁重にお断りしました。

佐々木

「日曜美術館」が来たんだ。いいじゃないですか(笑)。

松本

あの番組は好きだけど、でもわたしは小説を書きたいので……。本当にしたい仕事に大切な24時間を使って努力したい、収入は、一人で食べて行ければいいと思ったんです。テレビ局を辞める時も、みなさん、「どうやって食べていくんだ」「小説家なんか世の中に山ほどいるんだ」「競争が厳しくて生き残れないぞ」と心配してくださいました。

でもね、「いざとなったら、バイトをしてでも小説を書きますから」って言ったの。やっぱり作家の仕事で頑張ろうとあらためて決意したとき、わたしはお金よりも、本当にやりたい文学を追究して生きることが幸せだとわかったんです。

テレビに出て有名になって、名前を売ることが、わたしにとっての幸せじゃない。それはわたしが実際にテレビで働いた経験からあるからこそ、よくわかっていたんです。高額所得者じゃなくてもいいと。お金が入ってくるのが嫌というわけじゃないんです。心血を注いで書いた本が、たくさん売れたら、それはもちろん嬉しい。けれど本当にやりたい執筆に費やす時間を犠牲にしてまで、お金が欲しいとは思わないということなんです。

でもそうして16年間地道に書き続けて、今のところはおかげさまで作家として生き残ることができました。

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