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和田裕美さん
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会社はお前に投資したんだ
- 佐々木
東京に来たのは、起業のためではなかったと聞きました。
- 和田
そんなこと、思いもしませんでした。就職した会社で転勤になって東京に来たんです。研修受けて、会社にお金をかけてもらって2カ月くらいで辞令を受けました。泣いて「行きたくない」って言ったら、父親が「会社はお前に投資したのに、いま辞めたら会社は大損だぞ。だから行きたくないって言うな」って。仕事をする人間だったら東京に行って来い、って突き放されたんです。
- 佐々木
いいお父様ですね。
- 和田
それで、仕方なく来て。でもそのときはまだ甘ちゃんなので、こんなに仕事が大変だとはわからなくて。タイムカードが12時過ぎちゃうんです。お金の計算もすべて自分でしないといけないし、1円でも合わなければ帰れないし、掃除から全部やるし、先生のスケジュール管理とかもわけがわからないままやって、それでも残業代はゼロですから。
だけど大変なのは案外楽しかったんです。他に特に得意分野があるわけでないし、目の前のこと頑張ってる自分が好きなんです。ストイックっていうか(笑)。でも同期がどんどん辞め始めたんです。それで、なんとなく自分も辞めたくなったんですよね。人が辞めていくのを見て、自分も辞めたほうがいいのかなって。人に影響されやすいから(笑)。それで辞めて、アパレルに行ったんです。
- 佐々木
アパレルで事務、って書いてあったけど。
- 和田
アパレルの営業事務ですね。
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