ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第52回 和田裕美さん

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和田裕美さん
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ハッピーを上げるために、営業はいる
- 佐々木
話してるときはその気になったんだけど、よく考えてみたらそうでもなかったわって、売った後にクレームがきたりすることはなかったんですか?
- 和田
私はあまりなかったんですよ。
- 佐々木
営業だと、そういうのってありがちかと思いました。
- 和田
ありますね。心理の問題で、買った時はボルテージが一番高い瞬間で、その後で下がりますよね、バーっと。本当によかったのか、営業マンにだまされたんじゃないか、よそに行ったらもっと安いのがあったら嫌だなとか、いろんなことを考えるんですけど、「あなたの決断は本当に良くて、いい決断をされましたね」ってことを本当に伝えているか伝えていないか、っていうことだと思います。
たとえば、売りっぱなしの人はその言葉が欠けてるんですね。「あのとき、あれを買ってよかったですね、鈴木さん」って言われたら、「よかったわ」って(笑)。たとえば大きな買い物で、マンションや家を買ったときに、もっといいのが出てきたらどうしようって思い始めて、ずっと新聞のチラシとかを見たり。
- 佐々木
ずっと見てました(笑)。
- 和田
ありますよね(笑)。なんかこう、早まったんじゃないかしらって。
- 佐々木
他のを見ると、「ああ、よかった、他よりも家のほうがよかった」って。
- 和田
そんなとき、たとえば私が佐々木さんの営業担当で、電話をかけて、「あの後、あのお部屋ないんですか? っていう人がたくさん現れて。佐々木さん、本当にいいタイミングで手に入れられましたね」って言われたら、ものすごくボルテージが上がって、すごくハッピーですよね。
ハッピーをあげるために、営業マンはいるんです。その人が嬉しいっていう気持ちは継続するから、それを伝えるのがフォローっていうことなんで、キャンセルがあるのはハッピーを続けさせる努力を怠っているだけなのかなって。
- 佐々木
そうか、フォローっていうのは、買った人のマンションのところに電話して、何かありませんかとか、大丈夫ですか、っていうんじゃなくて……。
- 和田
違いますね(笑)。
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