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特定非営利活動法人スペシャルオリンピックス日本 理事長
細川佳代子さん
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世界大会の意味
- 佐々木
でも一つの大イベントが終わられた今、そんな後片付けをされながらも、細川さんの頭の中には、次なるステージというのが見えてきていらっしゃるのでしょうね。
- 細川
そうですね。次なるって言っても、スペシャルオリンピックスという活動は、永久に続く活動でしょう。あくまでも世界大会は通過点のひとつにすぎない。日本にショックを与えるために、世界大会をひっぱってきたわけです。
スペシャルオリンピックスの活動が、日本でようやくこれでちょっと認知された。これからいよいよ本格的な活動が始まるというところですから、もう、ずっと際限なく続くわけです。
でも、私の体はどんどん年取っていきますし、こんな生活をもう10年以上してますと、周りももうこれ以上、というところもあります。私自身もいつまでも長くするものではないと思っていますので、まず今年の任期で終わりとします。
- 佐々木
それは大変残念な気がしますが。
- 細川
これは3年くらい前から周囲の皆さんに宣言し続けて、来年の総会で理事長退任の予定なんです。それだけに、辞めてもきちんと残るように、基盤を作りたいと思います。
世界大会は、そのためにしたわけですね。世界大会をしなかったら、認知度がまだずーっと低いままで、やめたら消えてなくなってしまう活動になりかねなかったんです。
認知度を高めると、ボランティアの参加につながり、寄付・協賛のお願いもしやすくなるし、活動そのものがすごくやりやすくなります。スペシャルオリンピックスの理解者が増えていれば、私が辞めてもみなさんに続けていただけると思うので。それで世界大会の開催を決意しました。
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