ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第57回 茂木 健一郎さん

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脳科学者 ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー
茂木 健一郎さん
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ユーモアのセンスは自分を客観的に見ること
- 佐々木
客観的に見るということについてですが、私自身、自分を客観的に見る能力に優れていると、思っているんです(笑)。20年来の顧問弁護士からも珍しいくらい客観的に見られる人だと評価されて(笑)。
- 茂木
それは、ユーモアのセンスなんかもそうなんですよ。
- 佐々木
私、ユーモアのセンスはないんです。
- 茂木
そんなことないじゃないですか(笑)。ぼくイギリスのコメディがすごく好きで、DVDでおそらく50枚くらい見ている。つまり笑いって、重要なことは、これは外から見ないと笑えないということです。笑いって、何か見て笑うでしょう。『モンティ・パイソン』でもいいんだけれど。笑いの原因になっていることって、せりふの中には入っていないんですよ。必ずせりふというか、会話の流れ自体を外から見ないと笑えないんですね。
だから、笑うことができるっていうのは、メタ認知のひとつのあらわれです。自分を客観的に見るというのは、ある意味では自分自身を笑える余裕を持つということにもつながるわけですよね。
- 佐々木
ああ、それはできます。自分のことを外から見て笑うのは、いつものことです。
- 茂木
それはぼく、すごく重要なことだなあ、と思います。あまりシリアスな人よりちょっと余裕を持って見られる人というのが望ましいんじゃないかなと思います。
11/25
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