ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第61回 アン・オレアリーさん

61 |
アン・オレアリーさん
|
|
|
教師を侮辱したら、自宅謹慎
- 佐々木
子どもたちが、先生に向かって悪口を言ったり、ぶったりなどしたら、すぐにその日に校長に連絡が行き、対応が検討されるとも以前聞いたことがあるんですが。
- オレアリー
そうです。もし生徒が先生に対して、侮辱的な行動をとったら、ただちに教室から連れ出されて、職員室に連れていかれます。そして、両親が学校に来て、話し合いが済み問題が解決するまで自宅謹慎になります。
- 佐々木
自宅謹慎? その侮辱というのは言葉での悪口ですか、それとも暴力的な場合?
- オレアリー
もし暴力的な行為があれば、教師は警察を呼び、その生徒を告発しますから、生徒が逮捕される場合もあります。中学や高校などですが。それが、口答えをしたとか感情的になったというレベルであれば、単に居残りを命じられることになります。
- 佐々木
口答えで! 日本では、生徒が先生に口答えするのは日常的ですが(笑)。
- オレアリー
そうなんですか? ここでは、それは許されません。しっかりと我慢することも覚えないと。学校に入学したら、そういった参加態度を1日目から身につける。これがとても大切なことなんです。
- 佐々木
まったく同感です。今の日本の学校は、小学校1,2年生で授業態度や先生への尊厳を教えていないことが、上級生になったときの学級崩壊にも関係しているような気さえします。
ところで、先生の問題はどうなのでしょう。というのも、日本では、先生にも問題が多く、自己管理ができない教師、怒りっぽい教師、休みがちな教師、6年生の女の子にデートを申し込む教師……。
- オレアリー
アメリカでもないとはいえませんが、教師の評価に関しては、一般的には校長先生の仕事です。校長は毎年すべての教員の評価をするわけですから、その際の対象になるわけです。学校内では教師の倫理規定もあります。まれに、そうした不運な出来事も起こりますが、めったに起こることではありません。
- 佐々木
なぜ日本の先生にはこうした問題があるのでしょう。
- オレアリー
わかりませんが、監視が行き届いていないのでしょうか。誰かが、教員の態度について責任を負うべきでしょう。
17/28
|
 |
|
|