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陰山 英男さん
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百ます計算で、基礎を反復することが大切です
- 佐々木
でも一方で、陰山先生といえば、百ます計算。遊ぶだけではなく、基礎学力は大切ということですよね。
- 陰山
そう。基礎体力をつけるように、基本を反復することが大切です。
- 佐々木
私の子どもも百ます計算を小学校の1、2年生で徹底的にやったような記憶があります。でも、見てると、速い子って計算してないんですよ。1つずつ要領よく、数を書いていく。でも要領が悪い子は一生懸命1つ1つ計算して、時間かかってる。そう思いませんか?
- 陰山
それはそうでしょう。でもね、最終的には純朴なやり方の方が速くなるのです。3,4,7って、見た瞬間に計算するほうが速いでしょう。計算しないでやるには、前の答えを見ないとできないですよね。それに1つずれたら、1つ1つ、ずらさなきゃいけないから……。
- 佐々木
私の子どもは一生懸命やって遅かったんです。あるとき、みんなに「バカね、あんたは」って言われて、みんなのやり方を真似してみたら、やっぱり1つずつずれて、1行全滅したりしたんですよね。
- 陰山
そういうこと自体、人生と同じじゃないですか? 基本的に順番にやっていくっていうことをしつけといた方が、後々、姑息なことをやるよりも最終的には強くなるんですよね。
- 佐々木
ウサギとカメみたいなことですか?
- 陰山
そう、そう。それは言っといてあげた方がいい。それでもやっぱりズルする子がいますけどね。そういう子は、そういう人生を歩みますから。どこへ逃げようと。それが本当の優等生なのかどうかわからないですからね。
- 佐々木
そっか(笑)。で、あの百ます計算は、同じものの反復でいいと書かれていたのですが、まったく同じ問題でいい、ということですか? 私、たくさんプリント作ってたんですが。
- 陰山
そう。同じ問題でいいんです。まったく同じ並びの問題で。反復しながら、時間を短縮していけたら、いいと思います。
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