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池上 彰さん
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小学生のときから本が好きだった
- 佐々木
どんなお子様時代だったかっていうのを、教えていただきたいのですが。
- 池上
もう活字大好き。ひたすら本大好き人間でしたから。
- 佐々木
大学は慶応でいらっしゃいますが、小・中・高はどちらに。
- 池上
小学校も中学校も公立ですし、高校は都立大泉高校という、亀井さんの後輩になるんですが。もう、本大好きで、親によく怒られていましたよ。本ばっかり読んでって。それこそ、本に夢中になっていると、ご飯よと言われても、夢中になっていてなかなかいかないわけですね。何やってるんだって怒られたり。だから親に怒られないように隠れて読んだり。変な本、読んでいるわけじゃないですよ(笑)。
- 佐々木
娘も本好きで年に200冊くらい読んでますが、どうも中身が…。池上さんは、どんな本を?
- 池上
父親が本が好きで、家に森鴎外全集とか夏目漱石全集がおいてあるわけです。小学校ってまだテレビがほとんどなくて、夕方ちょっと放送するだけだったし、子ども向けの番組なんて本当わずかな時間ですよね。テレビゲームもなかったし。だから昼間は外で遊んで、暗くなったら家に帰って、あとは本を読むしかないわけですよ。娯楽がないんです。
- 佐々木
でも、娯楽がない時代だからって、皆が本を読んでいたわけじゃないです。
- 池上
ま、そうですけどね。夏目漱石全集、見ててもよくわからないけど、『坊ちゃん』とか『我輩は猫である』って書いてあると、なんか面白そうだなと思って読んでみる。すると旧かなづかいで、なんだよこれって思うんだけど、読めない字はそのまま飛ばしながら、何となくこういうことかなって読んでいくわけですよね。
- 佐々木
それは本を嫌いになるどころか、どんどん好きになっていったんですね。
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