ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第70回 一色 真司さん

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株式会社代々木学園代表取締役社長、代々木高等学院学院長
一色 真司さん
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ヘビースモーカーの父が反面教師
- 佐々木
そんなに家を出たかったのは、どうして?
- 一色
実は親父が反面教師だったんですよ。うちの親父っていうのは、国鉄の職員をやってて、万年ヒラで終わった人なんですけど……別にそれがどうのこうのっていうことではないんだけども、家が6畳と3畳だったんですよね。で、親子4人で住んでて、ヘビースモーカーだったんですよ。
- 佐々木
我が家と似てる。うちも、6畳、4畳半と4畳半のダイニングキッチンで4人暮らし。父はタバコ吸ってました(笑)。
- 一色
ヘビースモーカーで、1日に3箱くらい吸うんですよ。で、夕方6時には必ず帰ってくる。まったくの無趣味なんですよ。ゴロゴロしてテレビ見るだけで。
で、そういう親父ですから、狭いし、部屋中がもう、煙だらけでしょ? だから、僕は小さい頃からタバコが嫌いで嫌いで。チョコチョコ買いにもやらされるんですけど、もうタバコが嫌いで、嫌いで。
- 佐々木
私もそうでした。タバコを買いに行かされました。
- 一色
だから、親父が嫌で嫌で、しょうがなくなって。で、結果的に親父が嫌いになって、タバコは当然嫌いになるし、公務員が嫌いになるし、組合活動が嫌いになるっていう。
反面教師が、僕は一番早いと思うんですよ。今、社会参加いろいろやっていますけど、「反面教師を入れろ」って言ってるんです。いい人ばっかり入れてもだめなんです。
- 佐々木
そうかもしれないですね、よけいに反発して。
- 一色
「あんな大人になりたくない」っていうのを必ず入れたほうがいいんですよ。考える能力を持ってるんだから、みんな。「嫌だ」っていう拒否反応って大事なことですよね。
- 佐々木
そうですよね。面白い。
- 一色
それが根底にあったんで、まあ、「サラリーマン=公務員」じゃないんでしょうけど、究極的にそうなっちゃって。だから「家を出たい」→「サラリーマンは嫌」みたいなところがあって。で、結局、知らないうちに、独立することしか考えてなくて。
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