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中西 弘子さん
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遊び方がわからない? どう楽しむか考える
- 中西
会社が、今年で26年目で、お店がスタートしてから20年くらいになるんですね。ですから、子どもの頃、道具を使ってくださった方にはお母さんになってる方もいらっしゃるんです。でも、一般的には、今親になっている年齢というのは、本当にまだ私たちの商品を使っていただいていない年齢なんですね。特色としてですね、マニュアルを求める方がとても多い。自分が子どもの頃に遊んできていない時代の人が、大人になってきているんです。
だから、遊び方が分からない。子どもとどうやって向き合っていいか分からない。どんなふうになにを与えていいか分からないから、何でもいっぱい買って、6畳一間に当社の商品を置いて……なんていう方も中にはいらっしゃるんです。
だけど、そうじゃなくて、たとえばパズルひとつで、1〜2個のピースで2人でちょっと試してみて置いてみて、「あ、やったね。できたじゃない」というところからね、いってくださいよということを、私はよくお話をするんです。
- 佐々木
道具ですから、どうやって使うか、楽しむかを考える、んですよね。
- 中西
そうなんです。うちの商品は自由に、思うように、子どもが遊ぶ、というのが、一番、商品にとっても子どもにとってもいいものだから、「子どもが遊び方を見つけ出すんですよ」ってお話しをするんです。
- 佐々木
遊び方は決まってないですからね。
- 中西
そう。書いてあることができなかったら自分の子どもはダメなんじゃないかとか、年齢に達していないんじゃないかとかっていう思いを持たれる方が、とてもたくさんいらっしゃるんです。商品に2歳からとか3歳からと書いてあるからって。
でも、それはあくまでも目安で、年齢は2歳でも、1歳半くらいの成長だったら、1歳半くらいの成長に合わせたものを選んでください、とお話しているんです。別に恥ずかしいことじゃないって。無理に高いレベルのものを使わせる歪み、弊害っていうのは、とっても大きいと思うんですよね。
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