医師の倫理観が、対立の壁を越える助けになる

佐々木

地域紛争は今も各地で続いていますが、地球はこれからどうなってしまうのでしょう？

ダヴィッド

常に寛容と尊敬の心を持って相手に接すれば、妥協点を見いだすことができるのではないでしょうか。

1992年にパリで開催されたイスラエルとパレスチナの医師の会議に出席した時、このことを強く感じました。まだ希望はある、と感じたのです。この考え方に基づき、私たちは、コソボとセルビアの融和の道を探るために、同様の会議を開催しました。結局は技術的なことに関する会議を一度開けただけで終わってしまいましたが、これからも対立するコミュニティの間に橋を築く努力を続けていきます。

医師としての倫理観が、対立するコミュニティの壁を越える助けになると信じています。

簡単なことではありませんが、紛争地域で活動をする場合には、こうした努力を続けることが大切です。

佐々木

最後に、日本人や日本企業からのどんな支援が必要ですか？