ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第79回 澤田 貴司さん

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澤田 貴司さん
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「社長、これやろうよ」って
- 澤田
で、調子に乗ってて、イトーヨーカドーとセブンイレブンの仕事がすごく増えたのね。それで最後になって、「なんで、イトーヨーカドーとセブンイレブンのために、俺、こんな仕事しなきゃいけないのかな?」と思って。急に。
- 佐々木
なんで、そんな事を思ったんだろう?
- 澤田
イトーヨーカドーとセブンイレブンができるんだったら、伊藤忠商事単独でもできるんじゃないかと思い始めたわけ。で、「自分でやっちまえ」と思って、企業内起業で提案したの。手紙を書いて、「社長、これやろう」って直訴した。伊藤忠商事の中に組織を作って、自分で立ち上げようとしたの。で、社長には「やれ」って言われたんだけど、経営会議で却下されて。
- 佐々木
え、どうしてですか?
- 澤田
最後に却下されちゃったの。なぜかっていうと、単純に色々な意味で自分に力がなかった。結局、経営会議で却下された。その時、僕、辞表を叩きつけて、「これ以上は伊藤忠ではやって行けない」と。
- 佐々木
また、その辺りから気合と根性が。
- 澤田
もう、あの辺りから人生狂い始めちゃって。
- 佐々木
でも、それですぐにユニクロに? 後先考えずに辞表を叩きつけて退職?
- 澤田
そう、勢いで。それで就職活動をして、ユニクロに出会って。
- 佐々木
就職活動されたんですか?
- 澤田
された、された。転職活動。
- 佐々木
だって、16年って事は、38歳? やっと男の人の転職が普通になり始めている頃でしょうか?
- 澤田
全然なってない。38歳の4月。もうあと3カ月で39歳になるっていった時に転職活動をした。今から10年前。本当に、僕の周りには転職してるなんていうのは、ほとんどいない。
- 佐々木
そうですか。じゃあ、38〜9歳で、あの伊藤忠商事を辞めちゃうなんていうのは、すごく周りから見ると……。
- 澤田
「おかしい」って言われた。「なんで? お前、ユニクロって山口じゃないの? 山口に単身赴任?」って。その上、ユニクロは2年連続業績が悪くなっている会社で。皆「気が変になった」って言ってましたよね。
- 佐々木
就職活動は、他にもされたわけでしょ?
- 澤田
うん、した。1社、決まってたんですよ。言えないんですけど、某大手チェーン(笑)。青山のオフィスで、僕はナンバーツーというオファーをもらっていて。でも、それをやめて、山口へ行ってたの。
- 佐々木
どうして?
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