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win-win > 第80回 鷹松 香奈子さん・斉藤 美和さん

背が高くて、コンプレックスでした
- 佐々木
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そうか。私のように「前へならえ」で、いつも一番前か二番目、っていう立場からすると、ちょっと想像外でした。
- 斉藤
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背が高かったことがコンプレックスでしたよ。「きれい」とか「かわいい」なんて言われたことないです。「かっこいい」とは言われたことはありますが。
- 鷹松
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モデルになる前は、ただの背の高い女ですから(笑)。
- 佐々木
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でも、「えっへん」っていう感じじゃない?
- 斉藤・鷹松
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全然(笑)。
- 佐々木
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でも、モデルの仕事だと、今度は「私見て」って思わないと、きれいな表情もできないでしょう。
- 斉藤
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そう思うでしょう? 意外にそんなことないんですよね。他のモデルさんがみんな自分よりもきれいだったり、背が高かったり、スタイルがよかったりするじゃないですか。田舎から出てきた女の子が、「わーすごーい、こんなきれいな人たちいるんだー」っていう感じだったんですよ、本当に。まさか自分がちゃんとお仕事をして、お金をもらえるという感覚がない。
- 佐々木
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でもやっぱり、美和ちゃん、あなたはモデルしかないでしょう、って子どものときから言われたりとか。
- 斉藤
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ないです(笑)。背が高いなら今で言うキャビンアテンダント、当時はスチュワーデスさんになれば、とは言われましたけどね。
- 鷹松
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私の場合は、どちらかというとものを作るのが好きなんですよね。だから絵を描くのが好きだったりするんですが、表舞台に立つよりも、裏の仕事がしたかったんです。たとえば舞台を作る人とか、裏でショーを作るための企画するような仕事をしたくって。もし、モデルになれば、そういう仕事の人たちとつながりもできるかもしれないなあ、っていう気持ちはありました。だから、表舞台でずっと、第一線でやりつづけようなんて、これっぽっちも思っていなかった。
- 斉藤
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私も、ものを作り出すことが好きだったので、自分を表現する表舞台にいる姿が想像できなかった。ただいろいろな洋服を着ることができることが楽しかった。私だったらこういう風にコーディネイトするのに、とか、この丈のほうが素敵、なんて勝手に鏡の前で一人ファッションショーをしていましたね、当時は……。
- 鷹松
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私達似てるでしょ、結構。
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