ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第86回 高橋 伸子さん

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高橋 伸子さん
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サーベイ結果は霞が関にお届けしています
- 佐々木
立候補しないんですか?
- 高橋
えっ? 政治ですか? しません。
- 佐々木
たくさん声かかるでしょ?
- 高橋
いいえ。もう、ですから、しません。
- 佐々木
(笑)どうしてですか?
- 高橋
こんな楽しい仕事をやめるのはいやですよ。表向きには、寛大な夫と(笑)2つだけ、してはいけない約束がある、と。1つは車の運転、もう1つが政治。車は「あなたはいろんな事をいっぺんにやっちゃうタイプ。脇見運転しそうだから危険でダメ」と。
政治については「その時には離婚してから行ってくれ」と。「政治の世界は、家庭をやりながらできるような世界ではない」が、その理由。ですから、わざと言うんです、「私はまだ夫に愛情があるので(笑)、政治家にはなりません」って。相手はもうそれ以上言えなくなるじゃないですか。私だって言いたくないんですけどね(笑)、仕方なく……。
- 佐々木
うまいな。そのぐらい活用しないと(笑)。
- 高橋
そうそう。家でけんかしているときも、活用価値があるじゃないですか。
- 佐々木
そうなんだ。じゃあ、やっぱり民間のリーダーとして、いろいろやっていただいて。イー・ウーマンでも引き続き、さまざまお願いします。お忙しいなか恐縮ですが。
- 高橋
いいえ、とんでもありません。私も活用させていただいてます。消費者金融のグレーゾーン金利の時もそうですし、「保険に入るとき、約款を読みましたか?」もそうですし、私もサーベイ結果を霞が関にお届けさせていただいています。佐々木さんの精神に則って。
テレビも雑誌も新聞もネットも、「出てください」にはお断りすることが多くて、必要と判断するときに、「出してください」って自分で持ち込んでいます。持ち込み企画を大事にしたいと思っていて、私でなくてもいい仕事は頼まれてもなかなか受けていないという、非常に不遜な(笑)態度。「出たい時しか出ない」なんて事は、昔は言わなかったんですけど(笑)。
- 佐々木
わあ、本当に、見習っていきたいと思います(笑)。
- 高橋
世の中に変な動きが出て、私の怒りが沸点に達したら、毎週、イー・ウーマンのサーベイを乗っ取らせてもらって、「今週も来週もやってます」とかね、お願いしちゃうかもしれませんけど、その時はよろしくお願いします(笑)。
- 佐々木
こちらこそ、審議会のことなど、いろいろ教えてください。
- 高橋
お手伝いできる事があったら、何なりと。
- 佐々木
ありがとうございました。
対談を終えて
高橋さんが、「記者」であり「改革者」であることが、よく分かりました。そして、明るい。このような方が、金融を軸に、消費者の立場をしっかりとらえて政策に関わっているのは、本当に日本の宝だと思いました。本当に、日本国の「社外取締役」。
健康の秘訣は「楽しいことしかしないこと」。30分あいたら、ソーシャルダンスに行くこと、だそう。私の5年後、こんな素敵な人になれるだろうか、と考えながら、師と仰がせていただきたいと思いました。彼女の記者精神をしっかりマネさせていただき、私も、師匠のように、勉強し、提案し、世の中を少しでも良い方に動かしていきたいと思いました。これからも末永く、ご指導ください。ありがとうございました。
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