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伊藤元重さん
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ファンをつくるために、マーケティングを
- 伊藤
そうすると、コミュニケーションというのは、そういうことでみたら……。
- 佐々木
面白いですね。たぶん、今までの、広告の考え方は、とにかく、目立たせて、「何でもいいから、つかまえる」。でも、つかまえちゃった人がどうなっても、あまりケアできなかった。それでも、たくさん、つかまえられるし、つねにある程度の数がいたから、よい時代だったかもしれません。でも、みんなが考えて選ぶ時代になった今は、むしろ後味をしっかりですよね。
- 伊藤
で、ファンも作れるしね。
- 佐々木
そう、ファンを作って、育てていくための、コミュニケーション。
- 伊藤
そうですね。ある時は、キューサイっていう会社の社長と話していて、キューサイ、青汁、「もう1杯」って。すごく面白かったんですよ。私、それから、青汁じゃないんだけど、サプリを飲み始めましてね。で、最近気がついたんですけど、朝晩1杯でしょ? そうすると、1年間に700杯になって、10年で7,000杯なんですね。それから、10年飲むと寿命が10年延びるから、1万4,000杯になっちゃうんですよ。だから、1人の消費者がね……。
- 佐々木
それは、メロンリペアと一緒かもしれない(笑)。
- 伊藤
すごく大事ですよ。しかも、大体、5年も10年も飲んでいる人は、最高。
- 佐々木
そうですね。私もファンケルの青汁、毎朝飲んでいますね(笑)。
- 伊藤
佐々木さんは、だいぶ長生きしそうだから、おそらく2万杯ぐらい、一生で貢献するかもしれないですね。
- 佐々木
そうですね。確かに。だから、やはり、ずっと続けていただくお客さんを増やすことが、企業にとってすごく重要であるってことなんですね。
- 伊藤
どうやってそういうものを作るかってことです。だから、マーケティングの手法も少しずつ変わってきていると思いますよね。
- 佐々木
そうですね。顧客獲得ばかりでなく、顧客と継続した関係を保つかがポイントだと。イー・ウーマンが「顧客との対話が重要なんだ。信頼関係を、ゆっくりでもいいから、しっかり構築していくことが重要だと思う」と企業に言い続けてきていることが、先生に少し裏付けていただいた気がしました(笑)。
- 伊藤
でも、いろいろな現場を見ていると、そういうことをすごく感じることがありますよ。
- 佐々木
分かりました。まだまだうかがいたいところがあるんですけど、お時間になってしまいました。何か、付け加えたいことはありますか?
- 伊藤
私の方はないですけど、「日本の財政をどうやって直すか」っていう話をしてもいいんですけど。
24/26
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